『d!』【旧校舎の浮遊人】『学パロ・em』 (ページ23)

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おず… ページ23

『これは私のですか？』

【あははっ！そうだよ当たり前じゃないか、何のために朝、昼ご飯は用意するな。と何度も言ったと思ってるんだ？待たせてごめんね、食べていいよ。】

『あ、ありがとうございます』

【うん、嫌いなものとかあったら残していいから】

『なんでも食べれますから大丈夫ですよ、いただきます。』

じっと見つめられながらAさんが用意してくれたお弁当を開け、目に付いたものから口に運ぶ。

『すごく美味しいです……！！Aさんが作ったんですか？』

【んふ、そうだよエーミール君が喜んでくれたら、と思って作ったんだよ、と言ってもママがも手伝ってくれたけどね】

喜んでもらえて良かった。とピンク色の瞳をAさんが溶けさせて笑う、この顔には酷く弱いので思わずこちらも笑みが零れてしまった。

それに、私のためにAさんが作ってくれたという事実がひどく嬉しい。

『あ、甘ぁ……なんやこいつら…』

『甘すぎて胸焼けしたわ』

『見てるこっちがドキドキする』

『純粋な気持ちで少女漫画読んでる時の女の子の気持ちになったわ』

『ケッ！！バカップルがよぉ！！』

『エミさんだけ狡いんだゾ！！』

『仲間はずれなんていやめう〜！』

『A！俺は！？俺もAの手料理食いたい！』

『わいも食べたい…』

『Aサン俺も！俺もなんかちょーだい！！』

【待ちなよ…！一つづつならあげるから！ほら自分の弁当を持っておいで】

私が食べている隣でAさんがおかずを強請るゾムさん達に一つづつおかずを分けていた。

【オスマン君が最後？】

『せやで、だからAちゃんあーんしてや』

【だからの意味がよく分からないな…】

『ええの！な？おねがい』

【別にいいが…】

あーと口を開けたオスマンさんに、卵焼きを差し出したAさんの腕を掴んで、それを私がたべる。そして自分のお弁当箱に入っていた卵焼きをオスマンさんのお弁当箱に置いた。

『それもAさんが作ったものですよ』

『…この禿げ野郎……』

『あぁ"？』

【やめないかオスマン君、口が悪いよ。エーミール君、君も大人気ない事するんじゃない】

『ごめん…』

『……すみません』

正直に言うとオスマンさんに嫉妬した。しかしやり方が良くなかったらしく怒られてしまった

最近の私は多分焦っている…これが良くないんだ