『d!』【旧校舎の浮遊人】『学パロ・em』 (ページ21)

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あばばばページ21

『エーミールゥ…聞いたでお前、女の子の家に泊まったらしいやん』

『しかもちょー可愛い子とな！』

『エミさん遂に春か！そうなんか！！』

次の日、Aさんとお昼を食べる事になっていた私は、一足先に生徒会室に居た。

今までお昼も小野町恋蜜に呼び出されていたらしいので、念の為と迎えに行きたかったがLIMEで、先生に用事があるから先に行っててほしい。すぐに行くから。と連絡が来たので、信用して先に生徒会室にいる訳だ

生徒会室に小野町恋蜜が来るのは放課後決まった曜日のみだとグルッペンさんに聞いていた。それにお昼は私を含め友人達で溜まり場と化していて人も多い、だからあえて生徒会室でお昼にしようとしたわけだ。

前置きは、これくらいにして……何故昨日私がAさんの家にお泊まりした事が大先生、シャオロンさんとコネシマさん漏れたのだろうか。

もちろん私は言ってない。となると必然的にAさんが言った事になるが、この三人と彼女の接点が分からない。

『昨日…？エミにぃやん流石に手が早すぎへんか？？』

『嫉妬に狂ってもう手を出したん？隅に置けんねぇ〜…』

『え、エミさん裏切りか…？？？』

『同盟どうなんねん！見損なったわ…！！』

あ、あぁ…話が飛躍している…。

否定したいけど、お泊りしたこと自体は事実だ。

しかし！昨日は！驚く程何も無かった！！御家族の方に快く出迎えられ、ご飯を御馳走してもらって泊まっていけと強く押され、お風呂に入り客室のベッドで寝た。

本当にそれだけだ。一つも間違いはない。

断じて。

『皆さんあのですね…』

『エーミールに春かぁ…どんな子？』

『あの、』

『え、あの子やないん？』

『ゾム知っとるん？』

『知っとんで〜！めっちゃ可愛ええ子で見てるとなんか妹〜みたいな、加護欲が湧くと言うか』

『分かるわ！スタイルええし、笑った顔が特に可愛ええんよ』

『そうだな…それにとても博識でな、俺らとも会話が盛り上がるし、楽しい奴だ』

ダメだ、誰も話を聞いてくれない。