『d!』【旧校舎の浮遊人】『学パロ・em』 (ページ15)

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じりりページ15

彼女のクラスに入ると見知った顔が二人、彼女に詰め寄った

【おっはよぉ、ショッピ君チーノ君】

『おはよ～っ！今日も可愛ええなぁ……ってちゃうわ！いや、ちゃうくないけど！なんでゾムさん達と登校してきとんねん！なんで俺達との登校蹴ってまでぇ～～～っ』

『ホントっスよ、俺寂しかったわぁ……』

浮気か！浮気か！とAさんの腕にしがみつきながら喚くチーノさんに、Aさんに甘えるように抱きつき胸元に頭を埋めるショッピさん、色々アウトやない？大丈夫なん？

『おら、離れるんだよお前らAさんはエミさんの彼女やぞ』

『は？ぽっと出のやつに渡すと思うんすか？』

『なにイキっとんねん童貞、死ぬか？』

『だから違うって言ってるやろ…！？』

な！？と彼女に同意を求めると少し考えたあと泣き真似をしだした

【エーミール君…私達あんなに愛し合ったのに…！！酷い！】

『よしエーミール、屋上行こうぜ』

『久しぶりに、きれちまったよ』

『Aさん、ほんとにお願いします遊ばないで下さい！』

危うくボコボコにされる所だったが、楽しそうに笑いながら彼女が止めてくれたおかげで何とか事態に収拾が付いた

そして仲間は多い方が良いと思い、それに彼女を慕っているようだから二人にも彼女の事について話た

『う、うそやんあの小野町恋蜜が…！？って事はAあれも嘘ってことやん…！！』

『あれ…とは？』

『……A、昼ご飯と帰りはそいつと毎日一緒だったんすよ、Aが友達と食べる、帰るって言うから俺達も止めてなかったんすよ、それがこんなことになってるとは知らなかったです』

ショッピさんがそう言うと彼女はへらり、と笑った。

『なんで今まで言ってくれなかったん…？』

【言えたら言ってたかな】

『でも、エミさんには話したんやろ…なんで一番身近に居た俺らに相談しなかったん？そんなに信用なかったん？』

悲しそうな顔でチーノさんがそう言うと隣に居たショッピさんも悲しそうな顔をする、確かに…何故俺に話して二人には話さんかったんやろか

【だからこそだよ？】

『え』

【信用してて、なおかつ二人のことが大事だから話さなかったんだよ……だからと言ってエーミール君を信用してないわけじゃないし大事じゃない、という訳でもないよ。それに、ただ……感情が爆発した場面に彼がいたから話してしまったんだよ、同じ状況で君らのどちらかと遭遇していても同じように話したよ】