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Aside
────前を見ろ。
自分を奮い立たせて、胸を張る。
何時でもどうぞ、そう言うように背筋を伸ばして。
だけど、そんな私に対して、泥を塗るような事が、起きた。
「────に、変わりまして…特待生。イルマ。」
『…えっ…』
「！！！」
私は思わず、そんな声を出して、目を丸くする。
前に居るアスモデウスも、生徒達も、教師も、驚いたようで、周りは一気にざわつく。
特待生────イルマ。
サリバン様の孫。
サリバン様の、祖父の威光である事は、明白だった。
「イルマ、イルマくん。居ませんか？」
「……………」
何度も名前を呼ばれて嫌になったのか分からないが、一人の悪魔が立ち上がる。
瞬間的に、私も会場のほぼ全員が、その悪魔に視線を向け、観察する。
こいつがイルマ…！！
私は一度、理事長の挨拶でこいつの写真を見ていた。
妙に震えながら歩くそいつを強く睨みつけて、殴り掛かりそうになる拳を抑える。
「おおっ本物だ。」
「ひょろいな。強いのか？」
「強いに決まってんだろ？この観衆を前にしても微動だにしないぜ。」
ざわつく生徒達の会話を聞いて、余計に感情が昂る。
祖父の威光を借りてる癖に…ッ
壇上に上がり、微動だにしない特待生を憎たらしく思う。
すると、イルマは何かの紙を手にした様で、すうっと息を吸う。
次の瞬間、私の怒りという感情が一掃され、ただの"呆れ"だけが残った。
「────あべるはぅけ」
『ッッッ？！』
さっきまで騒がしかった会場が、一気に静まり返る。
声を上げることも出来なくて、私は、ただ目の前で理解出来ない事をやっている阿呆を
眺めることしかできなかった。
「たるとぅだり、、」
『……………』
何を、こいつは…、、
「いうさべべ
────りすとぅる、あぶるぜ」
イルマが淡々と口にする言葉に、会場がピリつく。
こい、つは────！！
「すとぅまぬ、あべるげ」
『……………』
私は思考も、行動も理解出来ない、目の前の男に、只只呆れていた。
「まほらば────つれざざ。」
言い、切った…。
その瞬間、ピリついていた空気は真逆に変わり、私は腰を抜かしてしまう程に安心した。
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ベル - とても面白いです！カルエゴ先生の妹キャラ好きなので嬉しいです！！オチとかは無くカルエゴ先生と仲良くみたいな､､(語彙力無､､)そんな感じが自分はいいと思います。！ (2023年1月6日 18時) (
レス) @page27 id: 6b74fe665f (このIDを非表示/違反報告)
TENSI(プロフ) - →もやしさん。ご観覧、有難う御座います！更新が不定期で申し訳ないです…これからも私のペースで頑張っていきますので、よろしくお願い致します！もう冬ですし、寒いので体調にはお気を付けて下さいね。 (2022年12月25日 1時) (レス) id: 7e7c0fa434 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - TENSIさん» 分かりました。これからも更新、頑張ってください。そして、こちらこそ宜しくお願いします。良ければ私が書いた作品読んでみてください。 (2022年12月15日 22時) (レス) id: 3155b38ccb (このIDを非表示/違反報告)
もやし - 続き待ってます！！ (2022年12月15日 19時) (レス) @page24 id: 2aa5ee0a9a (このIDを非表示/違反報告)
TENSI(プロフ) - →遊星さん、ご観覧、ありがとうございます！アスモデウスですね！これからのストーリーの参考にさせていただきます。これからも、よろしくお願いします。 (2022年12月7日 14時) (レス) id: 7e7c0fa434 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：TENSI | 作成日時：2022年11月7日 23時
