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序章 第三幕 龍と自由の歌 ページ19

そこからは平凡でありながらも、心配な生活を送った

久しぶりに家に帰ったが、いつも心のどこかに不安と心配を抱え、そわそわする日々だった

そして家に帰ったらお母さんがお兄ちゃんスライムに名前をつけていた








《命名:(アムル)








まあ、お母さんはアムちゃんとかプニちゃんって呼んでるけど……

気休め程度の名前だと思って私もスルーしている

けれど流石にお兄ちゃんと呼ぶわけにはいかず、アムルと呼んでいる



















『ただいまー……あれ、お母さん、アムルは?』

「アムちゃん、どこかに出かけてくるって言ってたけど……」



















キッチンで作業していたお母さんがそう答えた

私は荷物を置いてから、元素視角を使って後を追う

もしもモンド城の外に出て冒険者に見つかったら、まず倒されるだろう

スライムはヒルチャールよりも弱いことから、初心者冒険者にうってつけの敵になっている



















『アムルー!はぁっはぁっ……アームールー!』



















モンド城内を駆けながらそう叫ぶ

けれどどこにも姿はなかった

もうお店のあるところは一周してきたが、どこにも姿はない

早くしないと倒されてしまう……!




私は次に大聖堂の方へ向かった

そして大きな風神像前に辿り着き、息を整えながら広場を見渡す

すると呑気にポヨンポヨンと風神像前を散歩しているスライムを見つけた

私はすぐに走り出し、走ったままアムルを拾い上げる



















『見つけた……!はぁっはぁっ……』

ア「エリカ!?どうしたんだ?俺はトネリコさんに散歩してくるって
  ちゃんと言ったはずだが……」

『バカじゃないの?ここはモンド!冒険者だってたくさんいるの。
  日本みたいに絶対安全ってわけじゃないんだから、もうちょっと
  気をつけて……!』

ア「何!?そんなに治安が悪いのか?」

『そういうわけじゃないけど……この世界には元素も剣も冒険者もいる。
  お兄ちゃ……コホン、アムルは今スライムなんだから気をつけないと
  倒されちゃうに決まってるでしょ』

ア「ああ、そうか……」



















少しショボンとしたお兄ちゃんは形を変えてにゅるんと私の手から抜け出した

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ゆっきーぷ(プロフ) - 夜空ゆーたおさん» ありがとうございます!ゆっくり更新頑張っていきたいと思います (8月7日 7時) (レス) id: 1b467a5c26 (このIDを非表示/違反報告)
夜空ゆーたお(プロフ) - 続き楽しみです! (8月7日 3時) (レス) @page10 id: 9a1d60d013 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2023年7月30日 12時

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