二十八話 ページ16
いきなり現れたのは大きな口と、瞳孔のない血が流れている目の位置にある穴
すると悠仁はすぐさま拳を構え戦闘体制に入る
『私もこっちに残る。恵くんと野薔薇ちゃんはそっち頼んだ！』
伏黒「わかった」
釘崎「無理すんじゃないわよ！」
やっぱり二人は優しい
二人は行く前に心配そうな顔をしてから、すぐに決断してもう一方の方へ向かって行った
すると一番過保護で心配性な悠仁が少し不満そうな顔をしてこちらを見ていた
虎杖「俺一人で大丈夫だよ」
『駄目だよ。本当に大丈夫だったとしても、私が大丈夫じゃない！もう目の前で
死ぬなんて、絶対許さないから！』
虎杖「……！」
悠仁が死んだ時、私は側にいられなかった
あの時のもどかしさと悔しさは今でも鮮明に覚えている
行きたいと叫んでも、行かせてくれともがいても、誰も首を縦の振らなかった
みんなが敵だと思えた、殺意すら湧いた
私が感情的になっても意味がないことはわかっていても、それでも誰でもいいからこの気持ちと意志を認めてほしかった……
今回は私も一緒にいるんだ！！
絶対死なせない！！！！
『【白虎】！！』
「グルルルルル……」
召喚された白虎も既に戦闘体制だった
いいね、白虎……
私たちで何としてでも祓うんだ！！
虎杖「來絆こそ、無理すんなよ！」
『当然！』
すると相手の呪霊はぷくぅと頬をパンパンに膨らませて、思い切りこちらに血を吐いた
っ！？
私と悠仁はその動きを事前に予測していたため、左右にそれぞれ避ける
壁に思い切りベットリと付いている血は、普通の呪霊の血の匂いとは違い油を含んだような重い匂いがする
あれ何……？
毒……？
すると悠仁は壁を伝って相手に思い切り蹴りを入れる
蹴りは入ってもその後、両腕をガシッと強く掴まれる
けれど両足を揃えてメキメキと音を立てながら顔面を思い切り蹴飛ばすと、相手はつまらそうな声で言った
血塗「なんだぁ？強いなぁ……楽しくないなぁ」
『白虎……喰っていいよ』
「ガウッッ！！」
すると白虎は大きな声で返事をしてからその呪霊へ向かって行った
相手はその後襲ってくることはなく、チラッと横目に恵くんと野薔薇ちゃんの様子を見る
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ゆっきーぷ(プロフ) - 香楽さん» ありがとうございます！しばらく福岡分校編になると思いますが、更新頑張ります！ (4月11日 7時) (
レス) id: c1449037ee (このIDを非表示/違反報告)
香楽(プロフ) - 今後どうなっていくのか楽しみです！更新頑張ってください！ (4月10日 23時) (レス) @page30 id: 3994d8f3f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっきーぷ | 作成日時：2024年2月23日 21時
