53話 ページ5
立ったままスヤスヤと気持ちよさそうな顔で眠るナフラが次に目を開けたのは、大聖堂から出てきた空とパイモンが中にいいたバーバラというシスターから聞いた話を聞いている時だった
思い瞼を開けて目をこすり、大きな欠伸をする
どうやらパイモンの話では、結論から言えば七天神像が無くなったことは過去にあったらしい
それと同時に、「暴君の遺恨」と呼ばれる出来事があったとのこと
それは旧モンドである今の風龍廃墟で起きた出来事で、当時は近づくだけで火の玉が空から降ってくることがあったらしい
当時の人はそれを竜巻の魔神の呪いだと思い、「暴君の遺恨」と呼ぶようになった
その奇妙な出来事は一年続いたものの、ある時からパタリと止んでしまったらしい
そして同時に奔狼領でアビス教団の動きがあったらしく、もうすでに
ダインスレイヴ「なるほど、アビス教団に新たな動きがあったと」
『!』
奔狼領には北風の狼———アンドリアスの残魂がそこに君臨している
きっとアビス教団の目的はそれだろう
ダインスレイヴ「「穢れた逆さ神像」と関係があるのかもしれない。
俺たちもそこに向かおう」
パイモン「でも、アビス教団は奔狼領でなにがしたいんだ?
まさかトワリンの時みたいなことを?うぅ——もう災いは起きて
ほしくないぞ」
パイモンは口を手で覆い、青い顔をして震えている
けれどダインスレイヴは首を横に振り、その考えを否定した
ダインスレイヴ「いや、それはない」
『?』
ダインスレイヴ「鎮圧されたオセルとは違って、魔神「アンドリアス」は
とっくに死んでいる。
いま奔狼領を守っているのは、ただの残魂だ。
アビスの使徒がその残魂を標的にしたのは、風神の眷属から情報を
聞き出そうとしているだけかもしれない」
ここで話していても仕方ないとダインスレイヴは早速奔狼領へと走って行った
ナフラも寝起きでよく回らない脳を叩き起こして、自分のペチンと両頬を叩きダインスレイヴの後に続いた
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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2023年10月12日 0時