23話 ページ24
コレイ「ピタの作り方だって、師匠に教えてもらったんだよ」
パイモン「本当か?それは予想外だったぜ。
うぅ……そういえば昨日、気を失ったおまえを見つけた後、
あいつはなんにも疑わずに治療してくれて……けど、やっぱりあいつの
ことはちょっと気に入らないぜ。だってあいつは、オイラをずっと
非難するような目で見てたんだ!」
空「パイモン、いったい何したの?」
パイモンはプイッと顔を逸らしながら言った
ああ、そういえば……
コレイ「あっ、ごめん。それは師匠が悪かったかも……」
『ふふっ、そうでしたね』
コレイ「あの時パイモンが「どうしよう、こいつ、死ぬのか!?」って喚き続けてた
から。どんなになだめても無駄で、師匠……怒っちゃって」
空くんは口に手を当てて、プッと小さく吹き出した
パイモンは恥ずかしくなったのか、顔を少し赤くして怒った
パイモン「おい、おまえ、笑うな!おまえのことを心配してたんじゃないか!」
コレイ「ぷっ……ははははっ……」
エルマ「あははっ……!」
『ふふっ……』
パイモン「えっ、なんでコレイとエルマとヒルマまで———あああ、ムカつく!
ふん、おまえたちの頭を鳥の巣にしてやるぜ!」
そう言ってパイモンが両手を構えてコレイさんに近づこうとすると、一瞬彼女の表情に恐怖が宿り、大きな声を出してその手を避けた
コレイ「あたしに触んな!!」
空「………」
エルマ「コレイ、どうしたの?」
パイモン「コレイ、その……ごめん、オイラそんなつもりじゃ……」
いきなり怒鳴ったコレイさんにパイモンは少し涙声で謝った
すると振り返ったコレイさんは顔が真っ青で、ひたすらぶつぶつと何かを呟いていた
コレイ「あっ、あたしは……今……いや、そうじゃない、そうじゃないんだ……」
『………』
パイモン「コレイ、どうしたんだ?大丈夫?」
コレイ「あっ……うん、平気だ。もう大丈夫……本当にごめんなさい、びっくり
したよな、ははっ……そうだ、そろそろいい時間だし、早くガンダルヴァ
村に戻ろう。師匠たちも、もう帰ってきてるはずだ」
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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2023年12月1日 18時