世界の旅人【原神】 (ページ23)

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22話ページ23

顔を逸らしたコレイに首を傾げていると、パイモンは少しだけ愚痴をこぼす

ﾊﾟｲﾓﾝ「でも、ティナリは厳しすぎるんじゃないのか？ものにも触れさせて
　くれないなんて……オイラだって飛んでる時、たまに机の上にあるものを
　倒しちゃうけど、空はぜったいにオイラを責めたりしないぞ。要するに、
　誰にだってうっかりすることくらいあるんだ」

ｺﾚｲ「いや、そうじゃないんだ！お前たちも師匠と長く付き合えば、本当は
　いい人だってわかるはずだよ」

コレイさんは慌てて否定する

やっぱり、この二人には何か秘密がある……

ｺﾚｲ「ヒルマには教えたけど、師匠は、ある古くて神秘的な一族の出だって、
　先輩に聞いた。一族の人たちはみんな頭が切れて、ほとんどが人嫌いらしい
　けど、師匠はとても温かくて親切な人だ。
　そうだ、「教令院」って聞いたことないか？せ……生何とか派って
　やつ」

エルマ「生論派ってやつかな？」

『お姉ちゃん知ってるんですか？』

いくら勉強しても意味がないって不貞腐れてたのに……！

エルマ「まあね。生論派はだいたい生論派(アムリタ)って呼ばれててね、
　教令院の六大派学の一つなの。生物学、生態学、医学などの分野を
　専門としてるみたい」

ｺﾚｲ「エルマは詳しいんだな」

エルマ「たまたま勉強してただけだよ」

お姉ちゃんは笑って茶化した

ｺﾚｲ「師匠は植物に詳しいだろう。それで学院の賢者は何度も手紙を送ってきて、
　教令院で働かないかって師匠を誘ってた。
　でも、師匠は「スメールシティは騒がしくて耳に悪い」って理由で
　断ったんだ」

空「確かにティナリが言いそう……」

エルマ「耳……！あの耳の触り心地、とっても良さそう！」

ｺﾚｲ「だよな！あたしもそう思う……コホンッ！
　と、とにかく、教令院にだって行けたはずなのに、師匠はレンジャー長に
　なることを選んだんだ。毎日、森の住民を助けたり、部下たちに様々な
　知識を授けたりしてきたんだ」

『へえ……』

ティナリさんって本当にすごいんですね