一千年巡る封印【呪術廻戦】 (ページ23)

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弍拾壱話ページ23

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伏黒
「『後ろ！！』」

しかしそのスクナの攻撃が当たる前に
白髪の人は両手の指を絡めて瞬間移動？……をした

五条
「生徒の前なんでね。カッコつけさせてもらうよ」

宿儺
「！！」

すると手を掴んだ白髪の人は
反対の手でバキッという音がするほど
強い手刀で粉砕した

宿儺
「(おそろしく速い？違うな)
　……まったく、いつの時代でもやっかいなものだな、呪術師は」

粉砕された肩の方の腕を振り払えば
ビキビキビキと生々しい音がして、
肩は治っていっているようだった

そしてそのまま白髪の人を狙った一撃で
地面のコンクリートは粉砕された

飛んでくる瓦礫に
ギュッと目を瞑る

宿儺
「だからどうという話でもないが」

五条
「7、8、9————」

目を瞑ったはいいものの
いくら待っていても瓦礫は飛んでこない

瓦礫どころか
その粉塵すら飛んでこない

そっと目を開けると驚くべきことに
飛んできていた瓦礫が空中で止まっていた

砂埃が収まった頃
スクナは私たちの姿に目を見開く

五条
「そろそろかな」

宿儺
「(クソ！まただ！のっとれない！！この虎杖とかいう小僧、一体何者だ！？)」

スクナが出ている時の模様が
スゥっと薄まっていき
ガクンと再び顔を落とした

そしてパッと顔を上げれば
いつもの悠仁の明るい表情だった

虎杖
「おっ、大丈夫だった？」

五条
「驚いた。本当に制御できてるよ」

そう言いながら白髪の人は
ドカドカっと瓦礫を落とす

悠仁は不満げに
ガシガシと頭を叩く

虎杖
「でもちょっとうるせーんだよな。あいつの声がする」

五条
「それで済んでるのが奇跡だよ」

白髪の人がトンと悠仁の額に触れると
悠仁はガクンと脱力して、倒れ込む

伏黒
「何したんですか」

五条
「気絶、させたの。
　これで目覚めた時、宿儺に体を奪われていなかったら、彼には器の可能性がある。
　さて、ここでクエスチョン。彼をどうするべきかな」

伏黒
「……仮に器だとしても、呪術規定にのっとれば虎杖は処刑対象です」

『……！？』

悠仁が……処刑……？

悠仁が……死んじゃうの……？

なんで……？
悠仁は何も悪いことしてない……！！