14話 ページ15
ティナリさんにあまり動きすぎないように言われたので、ガンダルヴァ村周辺だけにした
お姉ちゃんはいっそのことスメールシティまで行こうと言っていたけれど、挨拶もなしに勝手に行くのは良くないと言うとすぐに納得してくれた
そしてしばらく雫滴る森の中を歩いて、お姉ちゃんが満足したところでそのまま帰ってきた
エルマ「ヒルマ、足は大丈夫?痛かったらおぶって行くよ?」
『大丈夫ですよ。もうほとんど痛くありません』
エルマ「ならいいけど……無理は絶対しちゃダメだからね?」
『わかってますよ、無理をすると怒るのはお姉ちゃんだけじゃないですしね』
そんなことを話していると、森の中央で空くんとパイモンがティナリさんとコレイさんと話しているのが見えた
『もう起きたんですか?起きてて大丈夫ですか?』
パイモン「ヒルマとエルマ!オイラたちはもう大丈夫だぜ!
それより、お前らこそどこに行ってたんだよ?探してたんだぞ」
『そうだったんですか?それはごめんなさい。
お姉ちゃんとちょっと観光がてら散歩してたのです』
ティナリ「そうだったんだ、足の方は大丈夫?」
『はい!』
エルマ「ごめんね、散歩しようって言い出したのは私なの。
それでどうして探してたの?」
パイモンによれば、ティナリさんが向かう今回のパトロールは遠いからコレイさんは来なくていいと言われたところに、何か手伝うことがないかと聞いた空くんとパイモンが聞いた時、コレイさんと一緒にパトロールに向かって欲しいと頼まれたらしい
その時、私とお姉ちゃんも連れて行くといいと勧められたらしい
パイモン「それでお前たちを探してたんだ」
『そうだったんですか……』
エルマ「全然いいよ!私たちも暇してたとこだし」
空「それなら良かった」
『はい、私も大丈夫です』
お姉ちゃんはきゃっきゃと嬉しそうに満面の笑みを浮かべていた
昔からこういう団体行動や、まるで友達や家族のように相手を信頼し合い、一緒に何かをこなすことが好きだった
それが久しぶりに体験できて嬉しいのだろう
きっと、今日のことは嬉々として日記に忘れず記録することだろう
『それじゃあ早速いきましょうか』
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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2023年12月1日 18時