検索窓
今日:32 hit、昨日:11 hit、合計:6,280 hit

勉強を教える 7 ページ38

「家帰ったら、携帯で調べてみろよ。夕方とか、結構中学生が集まってるぞ」

「そうなんだ……よく知ってるね」


金田一に言われたAは、家まで我慢できずに既に携帯で調べ始めていた。

歩きスマホは1度コケた経験があるため、ギュッと隣を歩く国見の制服の端を掴んでいる。

検索をかけてみると、確かに金田一の言う通り、図書館の上に休憩スペースがあるようだ。

Aはそれをスクショすると、RINEで影山とのトーク画面を開いて送る。

既読がつく前に、AはRINEを閉じてしまった。


「俺、一時期家で勉強するのダメでさ、クラスで結構勉強出来るやつに聞いたんだ。そしたら、ここでやってるって言っててさ」


そのまま携帯の電源を落としたAは、金田一の話に耳を傾けていた。

テスト勉強というと、いつも1番誰かに泣きつくのはAであるため、金田一が勉強で困っていることがあったなど、全然知らなかったのだ。


「へえ。私も今度その子に聞いてみようかな。金田一もその子に教わってるの?」

「いや、たまーに教えてもらうくらいだな」


特に仲良しなわけではなさそうだと、Aは心の中で思った。

そもそも、金田一に自分たち以外の友達がいるのかどうか、Aは知らない。


「男の子?」

「おう。蓮耶匁ってやつ」

「へえ……覚えとこ」


Aは、顔も知らない蓮耶匁という男子に感謝をしながら、そこで勉強することに決めた。

勉強を教える 8→←勉強を教える 6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 4.9/10 (17 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
9人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

sala-ri✰︎ - 面白かったです!!!!更新頑張ってください!!!楽しみにしてます(*^^*) (2022年6月20日 17時) (レス) @page3 id: 94069447b5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:くれは* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年6月18日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。