【HQ】鈍感少女 vs ぶりっ子少女

91. とばっちりからの解決策 ページ13

及「てか、1つ聞いていい？螺咲ちゃんが入部した理由って、飛雄がいるから？でも、飛雄は烏野だよ？」

貴「それは、私も言った。でも聞いたら、北川第一の生徒は大体ここ来るから、アイツもいると思ったんだって」


私たち、完全なとばっちりだよね……。

螺咲さんが烏野に行けば済む話なのに。


岩「そんなに影山に執着してるのに、よく調べずに来たんだな。アホかよ」

及「確かに、岩ちゃんよりアホって相当ヤバi……いった！」


徹がハジメに頭叩かれた……グーで。


貴「とにかく、今日1日見て分かったのは、螺咲さんは部員目当てで仕事全然してなかったってこと！」

及「ちゃんと仕事誘った？」


誘ったし！そしたら、例の語尾長い長文で拒否された……。


及「……やっぱ、入れるべきじゃなかったよね、ごめん」

貴「徹が謝ることじゃないよ。よく見なかった担任と顧問が悪い！」

岩「責任の押し付け合いしてても、解決策は出てこねぇぞ。どうすんだ、及川？」

及「そうだね……」


徹は、両腕を組みながら目を閉じて考え始めた。

マネージャーは、強制的に退部するのも厳しいって言ってたよね。

でも、仕事しないマネージャー入れてもな……。

それも含めてよく検討してから決めろってことなのかな？

だとしたら、先生許すまじ！！！


及「俺たちは皆、お互い信頼を築けてはいるけど、そのチーム内の誰かを疑うっていうのは、チームの空気を壊しかねない。
でも、監督や溝口君にはせめて報告しなくちゃいけない。
だから、証拠を集めようと思うんだけど、どう？」


証拠？

確かに、私はまだ入ってきてそこまで時間は経ってないし、優木さんの件が記憶に新しい。

もし、ここで部内で揉めるようなことがあれば、休日や烏野との練習試合にも影響が出る。

4強の実力を発揮するためにも、私も部内では争って欲しくない。

だから、証拠か……。


岩「証拠って……そんな簡単に集まるのか？」

及「まあ、実際に写真とか撮らなくても、部員皆が、螺咲ちゃんが仕事してないってことが分かればいいわけじゃん？
そしたら、全員で監督と溝口君にも言えるし」


そうだね、流石に全員から言われたら、監督やコーチも少しは考えてくれそう。

岩「なら、明日から螺咲のこと、よく見ておくように皆に言っとこうぜ」

及「そのつもりだよ」

貴「うん！」

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