1137. まだ終わってないから ページ4
天「あ……」
私の腕が視界に入った瑜伽さんは、突然硬直した。
何を言うわけでもなく、私の腕に見入っている。
それもそうだった。
私の腕は、みんなみたいに綺麗じゃない。
まるで毎日喧嘩でもしていたみたいに、物騒な世界にでもいたかのように、私の腕には傷……傷……傷……。
もちろん、全部誰かに傷つけられたわけじゃない。
自分でつけた傷もあった。
痛みを誤魔化すために、慣らそうと思って。
貴「1年前……私たちは死のうとした。あの家族の中で、誰も幸せな人なんていなかった。でも、私は生き残って全部捨ててまだ生きている。まだ終わってないなら、これはきっと過去の出来事じゃない。瑜伽さんもそうなんじゃない？」
なるべく、直接的な表現は避けた。
瑜伽さんなら、これだけでも何が起きたのか察してくれると思ったし、クロと研磨と話したこともヒントになるから。
ここまで人に話せたこと自体、私にとっては初めてだった。
それだけ私はきっと、瑜伽さんのことを信用しているんだと思う。
チラッと瑜伽さんの方を見ると、瑜伽さんはもう涙を抑えきれていなかった。
それが何の涙なのか私には分からないけど、瑜伽さんの心に私の気持ちが届いているといいな。
天「……なさい」
そう思っていると、瑜伽さんが何か言った。
聞き取れなくて、よく耳を澄ましてみる。
天「ごめんなさい……ごめんなさい……」
瑜伽さんの口から出ていたのは謝罪の言葉だった。
1138. ずっと囚われていた→←1136. 言葉以外の選択肢で
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RIO - 一昨年から読ませてもらってるんですけど、コメントするのが今になってしまいました…(多分)。というか、今までの話もそうなんですけどホンマに毎回ハラハラしながら読ませてもらってます！更新頑張ってください！ (2021年11月4日 1時) (
レス) id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
ありりん(プロフ) - 鈍感少女シリーズ大好きです😊💕完結までどうなるのかドキドキで楽しみにしています😆✨これからも頑張ってください！ (2021年9月27日 19時) (レス) @page13 id: 3650cccc93 (このIDを非表示/違反報告)
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