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1148. 羨ましい生活 ページ15

物心ついた時には、既に冷たい視線がいつも付きまとっていた。

暴力を振るわれても、それは私が悪いことをしたからだと思っていた。

きっと、無自覚だっただけで私が何かしちゃったから、お父さんは叱ってくれているのだと思っていた。

だから、殴られても暴言を吐かれても外に放り出されても、悪いことをされているとは考えなかった。

それが私の日常だった。


桃「いいじゃない、今は幸せなんだから。大好きな人に囲まれて、守られて……。多少嫌がらせに遭おうが、それにも気づかないで十分な生活が出来ている。それ以上、何を望むの?」


優木さんは涙目だった。

まるで、今の私の生活を羨ましがっているように見えた。

ハジメの家に住まわせて貰ってからは、確かに私はいい生活を送っていると思う。

多分、少なくとも今の優木さんよりは。

だからこそ、何も言えなかった。

それは、どう転んでも変えようのない事実だったから。

そこから私がなにか言えば、火に油を注いでしまう。

共感できると思っていた。

今優木さんの家には、私のお父さんが住んでいる。

あの時と変わったのかは分からないけど、今も暴力を振るうような人なら、優木さんが危ないと思った。

責めるつもりなんて、微塵もなかったのに。

助けようと思ったのに。

その憎しみは、私のお父さんではなく、私に向けられていた。

復讐をするということは、そういうことだと分かってはいたけど……それでも、やっぱりいざ伝わらないとどうしていいのか分からなかった。

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RIO - 一昨年から読ませてもらってるんですけど、コメントするのが今になってしまいました…(多分)。というか、今までの話もそうなんですけどホンマに毎回ハラハラしながら読ませてもらってます!更新頑張ってください! (2021年11月4日 1時) (レス) id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
ありりん(プロフ) - 鈍感少女シリーズ大好きです😊💕完結までどうなるのかドキドキで楽しみにしています😆✨これからも頑張ってください! (2021年9月27日 19時) (レス) @page13 id: 3650cccc93 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くれは* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年9月15日 19時

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