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1147. 泣き寝入りが十八番 ページ14

桃「……そう」


優木さんは、パタンと持っていた参考書を閉じた。

そして、ブランコから立ち上がる。


桃「恨んでいないなら好都合。そのまま、私がしたことは忘れて。もう二度と関わらないで」


忘れてって……。

今までされてきた嫌がらせの数々が、私の頭の中を巡った。

嘘をつかれるのはもちろん、根も葉もない噂が飛び交って、クラスでの交友関係はほぼ0に等しい。

盗撮もされたし、過去を暴露されたし、殴られたこともあった。

喘息の薬を隠されて、仕事の邪魔をされて、携帯も壊されて……。

それなのに、それを全部忘れろっていうの?


貴「そんなこと、出来るわけないじゃないですか!」


公園の出口へ向かおうとする優木さんの背中に、私は声を荒らげて叫んだ。


貴「復讐しておいて、今更全部忘れろなんて!泣き寝入りしろってことですか!」

桃「そうよ。だって、泣き寝入りはあなたの十八番でしょ?」


は……?

泣き寝入りが、私の十八番……?

私は唖然としてしまった。

優木さんは、平然と私を背中越しに見つめている。

言っている言葉は冷たいのに、その目は悲しげに揺れていて……何が言いたいのか分からない。

何が優木さんの本心なのか……何がしたいのか……。


桃「知らないなんて言わせないわ。今まで嫌がらせを受けても、ケロッとしていたくせに。こんなの、あんたの父親から受けた傷よりも痛くないでしょ!」


ひゅっ、と自分の喉が鳴った。

突然、核心に迫るようなことを言われて、私は硬直してしまった。

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RIO - 一昨年から読ませてもらってるんですけど、コメントするのが今になってしまいました…(多分)。というか、今までの話もそうなんですけどホンマに毎回ハラハラしながら読ませてもらってます!更新頑張ってください! (2021年11月4日 1時) (レス) id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
ありりん(プロフ) - 鈍感少女シリーズ大好きです😊💕完結までどうなるのかドキドキで楽しみにしています😆✨これからも頑張ってください! (2021年9月27日 19時) (レス) @page13 id: 3650cccc93 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くれは* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年9月15日 19時

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