1070. 釘を刺される ページ31
及「もしもし」
木『おー、及川』
電話から返って来たのは、いつもの木兎君の明るい声だった。
それにほんの少しだけ、俺の気分も上がる。
及「それで、いきなりで悪いけどそのマネージャーの子から話を聞かせてくれない？」
木『良いけど……喧嘩だけはすんなよ？』
及「別に責めたりはしないよ」
木兎君には、詳しい話はしていない。
したところで、関係ないから。
でも、意外とこっちの雰囲気を読み取ってたな。
まさか、木兎君に釘を刺されるなんて。
木兎君が、マネージャーの子を呼ぶ声がする。
前に聞いたことのある女の子の声も聞こえた。
木『告白されたら、断るんだぞ』
変な冗談を挟んでくるのは相変わらずか。
こういうのを天真爛漫って言うのかな。
ちょっと違うか。
由『お電話変わりました』
及「あ、久しぶり。覚えてる？夏休みに合宿した時にいた青葉城西高校の及川なんだけど」
さっきよりも、俺は声のトーンを上げた。
いつも女子と話している時と同じくらいの声。
流石に、開幕から怯えさせるわけにはいかないから。
由『覚えてます……あの、電話してきたってことは……？』
及「お、理由なんとなく察してる？夏休みの件のことで話を聞きに来たんだ。決して告白とかじゃないから木兎君の言うことは無視して」
由『は、はい……』
まだどこか不安そうな声が返ってくる。
話すのは夏休み以来だし、正直あまり良い出会いではなかった。
それは分かっているけど、こっちもそれで話を先延ばしには出来ないから、そのままのトーンで話を続けることにした。
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さくらんぼ(プロフ) - 3年間、初期から見てます！！更新頑張ってください！！ (2021年7月22日 19時) (
レス) id: e98feceda5 (このIDを非表示/違反報告)
くぅ助(プロフ) - めっちゃ次の展開が楽しみで、毎日楽しく見させてもらってます！！！頑張ってください！ (2021年6月1日 20時) (レス) id: e081d66984 (このIDを非表示/違反報告)
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