【HQ】鈍感少女 vs モブイン少女

751. 分かってくれ ページ41

揺さぶりをかけると、瑜伽ちゃんの眉がピクリと動いた。

Aちゃんよりは圧倒的に分かりにくいけど、どうやら図星のようだね。

もしかして、また吹き込まれた1人？

前回の岩ちゃん狙いの女の子も、最終的には誰かに吹き込まれていたことが分かった。

今回も同じ手口なら、今までの瑜伽ちゃんの行動にも説明がつく。

まあ、これで大人しく洗いざらい吐くなら、最初から言っているだろうけど。


天「私は……噂しか聞いていません。噂を聞いて、そんな悪い子がいるなら早急にでも辞めさせないと、バレー部が大変だと思ったんです」

及「へえ、そう。じゃあ、もう分かったでしょ？この3日間、Aちゃんの近くに1番いたんだから」


というか、分かってもらわらないと困るんだよ。

どこをどう見ても、Aちゃんが怠惰な姿勢を見せたことは1度もない。

悪女だと決めつけられるほどのことをしているなら、俺らも流石に気づくし注意する。

でも、2人の様子を見ていても特に変わったこともなく、楽しく活動しているように見えた。

久しぶりの平和な光景が見られて、俺も安心していたのに。

瑜伽ちゃんは、複雑そうな顔をしながらも僅かに頷いた。


及「君は、Aちゃんに何かされた？」

天「……いいえ」

及「仕事をサボっているところを見た？」

天「……いいえ」

及「じゃあ、Aちゃんが悪女だとは言いきれないよね？完全に君の勘違いじゃない？」


瑜伽ちゃんの顔は一気に悔しそうに歪み、嫌々ながらも頷いた。

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