【HQ】鈍感少女 vs モブイン少女

744. 幼馴染ということ ページ34

及「それはしょうがないんじゃないかな？俺らだってマネージャー募集してるんだから、マネージャーがいてくれたらその分助かるに決まってる。でも、部活に支障が出るような迷惑行為があったら、辞めさせざるを得ないよね？」


徹が私の代わりに言ってくれた。

今こそマネージャーの募集はしていないけど、それはあまりにもマネージャー希望の子がやる気のない子ばかりだったからだ。

私との相性もあるのかもしれない。

でも、だからって嫌がらせをしていい理由にはならないはず。


天「その理屈は間違ってないですよ。でも、そこに私情を挟むのは良くないんじゃないですか？」

及「私情？」


徹が首を傾げる。

私情って、個人的な事情とか感情だよね？確か。

徹はそんなことしてないと思うんだけどなあ。


及「あのさ、もしかして、俺とAちゃんが幼馴染だからってことを言ってる？」


え、そっち？

徹の言葉に瑜伽さんの反応が気になって振り向けば、瑜伽さんは当然とばかりに頷いた。


天「マネージャーが半年の間に5人も辞めている、でも1人だけ辞めていないマネージャーがいる、そのマネージャーは主将の幼馴染、と3つも揃えば、疑いたくなりますよね。幼馴染だからということを理由には、甘やかしているんじゃないかって」


そういうことなの!?

確かに周りからはそう見えるかもしれないって、言われてから気づいたけど……。

そもそも部活に私情を持ってきて、人を辞めさせることまですることってない気が……。

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