705. 及川 大激怒 ページ10
及「そりゃ、知らないよ。この子、影薄くて全然気づかないんだもん。いつも探すのに苦労したよ」
視線を感じるってやつなのか?
及川、さすがに体育館の外からの視線を練習中に感じるのはすげえぞ、忍者かよ。
まあ、そこには後で突っ込むとして……もしかして、この女子生徒はその時から俺の事を?
及「ね、君、本当に好きなのはいったい誰なのかな?前回は俺だったよね?今回は岩ちゃん?なんで?」
顔は笑っている及川だが、目は完全に笑ってない。
そうか、盗撮の時は及川狙いだったのか。
それを俺に変えたってことは、やっぱり及川に近づくためか?
及川は、俺にそういうやつが付きまとってくることを一応知っている。
というか、この間話した。
そうしたら、こいつは大激怒。
普段俺の事をモテないだなんだとからかうが、根までは腐っていない。
自分のことで他人が嫌な思いをするのは許せない、直接告白してこい、とのことでそういう女子を見つけたらすぐにこいつは怒り出す。
人を利用しようとしてるんだから、当然といえば当然だが。
逆にこれで怒らなかったら、俺があいつをぶん殴るだけだ。
「べ、別に誰を好きになろうが私の勝手でしょ!」
明らかに動揺している女子生徒。
そんなあからさまなところを、及川が見逃すわけがない。
及「好きになるのは勝手だよ。でも、それで誰かに迷惑をかけたら君の勝手だけでは済まなくなるんだよ?もう一度聞くね?俺から岩ちゃんに変えた理由はなんで?」
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