704. 知り合い? ページ9
女子生徒がカッターを振り上げた途端、誰かが女子生徒を突き飛ばした。
バランスを崩した女子生徒を金田一が押さえ込み、カッターを国見が取り上げる。
国見はカッターの刃をしまうと、それをタオルで包んで制服のポケットにしまった。
我に返ったように花巻も金田一と一緒に女子生徒を押さえ込む側に回る。
男2人の力には、さすがの女子生徒も抵抗できず大人しくなるしかなかった。
もうこれで襲ってくることはないだろう。
安心して肩の力を抜いた次の瞬間、胸の辺りに何かが寄りかかってきた。
ハッとして見ると、Aが気を失っていた。
女子生徒の狂い方への恐怖と、肩の痛みが同時に来ていたことを考えると、しょうがない気がした。
すると、後ろの方にいた及川が、女子生徒の元へとやってきて顔を覗き込む。
及「あ、君……」
及川の反応からして、どうやら女子生徒のことを知っているらしい。
そういえば、金田一と国見から話は聞いていたが、実際に顔を見たのは今日が初めてだ。
俺は全く見覚えがなかったから、おそらく及川の元カノとかそういう類なんだろうが。
結局、また及川狙いのやつの仕業だったのか?
いやでも、それにしては大分狂ってたけどな。
及「君、前にバレー部の体育館の窓から盗撮してた子だよね?」
そう言う及川だが、俺は全く知らねえ。
盗撮なんてしてたのか?
花「盗撮?俺、全然気づかなかったぞ?」
国「俺もですね」
他の人も気づいていない……及川だけが気づいてたってことか?
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