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708. サイコパス再び ページ13

彼女の言い分に、誰もが唖然とした。

サイコパスじゃんか、この子……。

いったい何があって、そんなことを思うようになったんだ?

好きになったから切り刻みたいって、もうヤンデレの領域を超えている。

そういう性癖をもっているにしても、俺らもそれを肯定するわけにはいかない。


及「どんな理由があれ、カッターを人に向けちゃいけないことくらい分かるよね?」


こんなこと、今どき幼稚園児でも分かることだ。

なんでそれをわざわざ高校2年生に教えなきゃならないんだ。


及「君が自分を傷つけようが、それは君の勝手だ。君がそうしたいならすればいい。でも、俺らはその妄想に関係ないだろ」

「ありますよ……私の妄想に出てくるんですもの」


すぐさま否定の言葉を述べる女子生徒。

いやそういう意味じゃないんだけど……。

この状態だと、何を言っても無駄そうだな。

早いところ教師か溝口君か監督に知らせて止めてもらわないと。

てか、まっつん遅いな。

職員室に行ってこの状況を説明してくるだけで、普通ここまで時間かかる?

さっきまで俺もいたから、職員室に誰もいないなんてことはないだろう。

そう考えると……説明に時間がかかってるのかな?

教師が信用してくれないとか?

男子高校生の言うことを、どこまで教師が信じるのか俺らには分からないけど。

そろそろ監督とか溝口君が学校に来る時間のはずだし、それを考えたらあと少し時間を稼げばいけるか?

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作者名:くれは* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年5月16日 19時

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