221. "プレ"に続く言葉 ページ31
Aがどう轟に言うのか、皆ソワソワしながら2人の様子を見守っていた。
貴「えっと……ごめん、今日は無理かな」
轟「なんでだ？」
理由を聞かれ、Aだけでなく皆も内心焦っていた。
Aが下手なことを言えば、今までの努力が水の泡だ。
貴「うーんとね、部屋がね……片付いてないから……」
轟「そのぐらい、別に気にしねえぞ？」
普段なら、轟が良いならと言いがちになってしまうAだが、今それを言うべきではない。
轟を部屋に入れたらまずいのだ。
貴「いや、それが……プ……」
「プ」と言いかけたところで、皆の顔が焦りに変わっていった。
そのままいくと、プレゼント作ってるから、と言ってしまいかねない。
それをどうやって阻止しようか、普段授業で死にかけてる人までもが、頭をフル回転させて考えていた。
轟「プ……？」
貴「プ……プレ……」
レまで言ってしまい、皆がアワアワと慌て始めた。
プレ、と来たらあと来るのはプレゼントだけだ。
それを言わせないようにするために、轟の気をそらせようと何人かは考えたが、前回も同じことをしてるため、轟に勘ぐられる可能性がある。
頼むからプレゼントと言わないでくれ、と祈るような気持ちで皆Aを見ていた。
貴「プ、プレ……プレーンヨーグルトのカップが、大量発生してて……」
ポケ○ンか！とツッコミたくなる衝動を抑え、皆は安堵の息をはあっと吐いた。
ひとまず、プレゼントと口が滑るのは避けられた。
しかし今度は、プレーンヨーグルトの話をどこまで掘り下げるかという本当ならどうでもいい話に突入したのである。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 208人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜音姫(プロフ) - 面白い展開ですね(^ω^)ふと思ったのはお菓子の材料なら砂藤力道にもらったらいいのではと思いました(^o^;) (2019年10月19日 19時) (
レス) id: 1b05663279 (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - 轟の上半身、そりゃかっこいいやろな〜(^ー^) (2019年9月21日 14時) (レス) id: 470b7ea6e1 (このIDを非表示/違反報告)
ライム - お身体に気をつけて更新頑張ってください!!( ´ ▽ ` ) (2019年9月18日 23時) (レス) id: 1f16b0f407 (このIDを非表示/違反報告)
ライム - めっちゃ大好きです!!恋人設定の番外編や未来編も見てみたいです( *´艸｀) (2019年9月18日 23時) (レス) id: 1f16b0f407 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよぴよ - 続編おめでとうございます！毎回楽しみにしています！追伸：「上から目線」ではなく、「上目遣い」だと思います。202話です。これまでの話の流れや状況からしてそうだと思います。長文失礼しました。 (2019年9月15日 21時) (レス) id: 687d110e3e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
