443. 心強い立場 ページ43
金「音駒の……」
貴「クロ、なんでここに?」
するとクロは、「いや……」と言いながら身体を壁から離した。
黒「今日俺、ブロックの調子悪かったんだ。だから、さっきまで1人でイメージトレーニングしてたんだよ」
ブロックが調子悪かった……?
私は、今日のクロのブロックを思い出してみた。
私からは、いつもと同じように見えたけど……。
自分にしか分からないことってあるからなあ。
黒「そういうお2人はなんでここに?もう皆食堂行ってるぞ?」
目を光らせたクロに、私と金田一の身体が分かりやすく跳ねた。
確かに、昼休みの時間にここにいるのっておかしいもんな……。
今から食堂に行くところだって誤魔化したら、一緒に食堂行こうとか言われそうだし。
すると、クロが突然ニヤッと笑った。
あ、これ、いじられるパターンだ←
黒「あれあれ、もしかしてお2人さん、出来てたりすんの?」
ほら!絶対言うと思ったもん!
私が首を振ると、金田一も同じく首を振った。
クロが次の言葉を言うまで、私たちはひたすら首を振った。
黒「分かった、分かったから。ちょっとからかっただけだ。本題は……なんとなくだけど分かってるからな」
少しだけ言いにくそうに言っているのは、私と金田一のことを気遣ってるからだろうか?
どちらにしろ、スポドリの粉末のことをクロは知ってる。
まあ、主将っていう心強い立場ではあるけど、下手に皆にバラして欲しくはないな……。
チラッとクロの様子を伺うと、バッチリ目が合ってしまった。
黒「A、何か悪いことでもしたのか?バッチリ嫌がらせされてんじゃねえか」
きっと、さっきの話聞いてたんだ。
クロは顎で水道の方をさしながら言う。
バレちゃったら、もう下手に誤魔化せない。
何をどう言おうか……?
336人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すいま - さすが。おつよい。 (2020年11月26日 3時) (レス) id: cbeac085fa (このIDを非表示/違反報告)
なな - 私くれはさんの小説大好きだよ!!!だからこれからも頑張って!! (2020年10月18日 21時) (レス) id: 260f58deaf (このIDを非表示/違反報告)
游 - 最近忙しくて、コメントできてなくてすみません…。もう1年たったんですね!!早かった…。今も昔も、変わらず大好きです。応援してます! (2019年7月31日 20時) (レス) id: be253de246 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーや(プロフ) - 1年おめでとうございます!!これから鈍感少女シリーズ楽しみにしてます!更新頑張ってください!! (2019年7月20日 20時) (レス) id: 2f26a9a0e1 (このIDを非表示/違反報告)
うどん - 面白すぎて一気読みしました!荒らしにめげないその精神がすごいと思います!これからも頑張ってください! (2019年6月30日 15時) (レス) id: d635d54193 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:くれは* | 作成日時:2019年6月14日 19時