「愛」ってなんですか!?【轟焦凍】 (ページ47)

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141. 己の道を進むページ47

瀬「……は？」

あまりの驚きに瀬呂が声を漏らした。

他の皆は、轟とAを覗き、皆口をポカンと開けている。

そして、そのままゆっくりと峰田に視線を向けた。

上「お前……実はそういうやつだったのか？」

砂「女子にしか興味無いのかと思ってたぜ……」

緑「ま、まあ、好きだって言う人も仲にはいるだろうし、別にいいんじゃないかな？」

麗「でも、隠したくなる気持ち、分からなくもないけど、それなら余計にバレたらあかんのと違うん？」

何故か納得してる男子に、ハラハラしている麗日。

もはや、峰田が男子が好きという雰囲気になっている。

峰「ちっげえよ！なんで俺が男子好きになんなきゃなんねえんだよ！」

轟「でも、そういう感じのDVD持ってるだろ」

轟の指さす先には、DVDが入っている袋。

しかし、峰田は首を横に振った。

峰「これは知り合いの家行った時に間違えて持ってきちまったんだよ！だから、返しに行こうと思って上鳴と話してる時に共同スペースに置いといたんだよ！」

上「で、その後持っていき忘れたと……」

相変わらず、鋼鉄のメンタルだ。

周りになんと言われようと、己の道からは外れない峰田。

でも、ヒーロー科にとってそういう精神は、これからの学校生活に、大きく関わってきそうだ。

相対評価に晒される中で、時には厳しい声を聞きながらも前へ進むことを余儀なくされる日が、必ず来るだろう。

もし自分なら、どうしただろうか？

DVDを庇うように持っている峰田を見ながら、Aはそう考えていた。

親のこと、カグツチのことを言われたら、耳を傾けて内容を聞いてしまいそうだ。

この前も、エンデヴァーのアンチを聞いて黙っていられなかったのに、自分のこととなったら尚更反応してしまいそうな気がする。

まだまだ考えが幼稚だ……強くならなければ。

皆が言い合っている中、Aはそう固く決めたのだった。