128. 愛し愛するもの ページ34
貴「温かい……なんか、安心します」
小さく呟くように言うと、冷はAから体を離した。
冷「それが、愛なの。誰にでも出来ることで、誰にでも出来ないこと。人によって変わってくるもの。もちろん、水無月さんも持ってるものよ。人は、愛し愛するものだから」
ニッコリ笑顔を見せた冷は、母親の顔をしていた。
冷「焦凍もきっと、貴方と出会って今の貴方と同じ思いをしたんじゃないかしら？初めて会った私でも分かるわ。水無月さんと焦凍は、友達の繋がりだけじゃないって」
事実、仮カップルという繋がりもあるのだが、Aは今はそんなことはどうでもよかった。
轟の愛する人間がキスをするれば元に戻る。
それを自分がやってもいいのだろうか？
こんな自分に、轟は温かさを感じたのだろうか？
愛してくれているのだろうか？
いざやろうとすると、躊躇うものだ。
もしこれで戻らなかったら、複雑な気持ちになりそうな気もする。
でも、もし冷の言う通りなら、やらなくてはならないのだ。
これ以上、幼児はゴメンだ。
早く轟に会いたい。約束を果たしたい。
前みたいに楽しく話したい。
Aは躊躇よりもそっちの思いが勝った。
貴「轟君！」
Aは轟に駆け寄ると、ぎゅっと轟を抱きしめた。
轟「おねーちゃん、どーしたの？」
首を傾げる轟の頬を手で挟み、顔を近づけた。
そして、小さな唇にそっと口付けした。
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漓娜(プロフ) - 好きだだァァァ！！！！！！ (2019年6月5日 20時) (
レス) id: 47b69fc756 (このIDを非表示/違反報告)
超能力者えのん＠紙#余韻(プロフ) - ひゃ、100話〜!!おめでとうございます！ (2019年5月19日 20時) (携帯から) (レス) id: 1390b0b4be (このIDを非表示/違反報告)
超能力者えのん＠紙#余韻(プロフ) - 続編も面白くて好きです笑頑張ってください！ (2019年5月19日 4時) (携帯から) (レス) id: 1390b0b4be (このIDを非表示/違反報告)
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