50. 任された ページ3
芦「今日あの2人、何かあったの？」
同じ頃、遠巻きに轟とAを見ていた芦戸が、同じくそれを見ていた何人かに声をかけた。
上「俺らにもよく分かんねー」
耳「昨日一緒に寝た時、なんかあったのかな？」
八「朝、水無月さんの部屋から出てきた轟さんを見たのですが、浮かない顔をされてましたわ」
耳「え!?マジ？」
心配そうに轟を見る八百万の言葉に、耳郎が驚きの声を上げた。
上「それってまさか、轟……」
瀬「おい、やめろよ。そんなことあるわけねえだろ」
芦「いやでも、もしかしてって説も……」
切「病人襲うような奴じゃねえだろ、轟は」
上「いや、意外と理性切れてーとかありそうよ？」
八百万の言葉から、どんどん話が怪しい方向へと逸れていく。
その隣で峰田は人を呪いそうな顔をして、血涙していた。
葉「これはもう聞くしかない！」
尾「え、聞くの!?」
腕をブンブン振り回す葉隠に頷き、上鳴は飯田と話している緑谷の方へと行った。
上「なあ、緑谷」
緑「上鳴君、どうかしたの？」
上「今日轟と水無月、一緒にいないじゃん？何があったのか、俺ら心配でさ。ちょっと聞いてきてくんね？」
顔の前で手を合わせる上鳴に、緑谷は嫌とは言えなかった。
それに、上鳴がわざわざ頼んできたってことは、少なくとも、轟と緑谷が他の人よりもいい関係を築けているからだろう。
緑「分かった。任せて」
上鳴に頷いて、緑谷は飯田との会話を中断して立ち上がった。
緑「轟君」
緑谷が声をかけると、次の授業の準備をしていた轟が顔を上げた。
しかし、その表情にはどことなく影があるような気もする。
緑「あのさ、今日水無月さんと一緒にいないけど……何かあった？大丈夫？」
心配そうに尋ねる緑谷に、轟は一瞬何かを考える素振りを見せてから、急に立ち上がった。
緑「と、轟く＿＿」
轟「まだ時間あるよな？ちょっといいか？」
そう言い、緑谷の返事を待たず、轟は緑谷の制服の袖を引っ張り、教室の外へと出てしまった。
少し遠巻きに、轟に話しかける緑谷の様子を伺っていたクラスの何人かは、予想だにしなかった轟の行動に、ポカンと口を開けたままでいたのだった。
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漓娜(プロフ) - キュンキュン通り越してぎゅんぎゅんする（） (2019年6月5日 20時) (
レス) id: 47b69fc756 (このIDを非表示/違反報告)
超能力者えのん＠紙#余韻(プロフ) - 僕は…気付いてしまった…91話の最初の方…｢表示｣が｢表情｣になっていたことに……いろはさんごめんなさい！気になっちゃい派になってしまいました… (2019年5月19日 0時) (携帯から) (レス) id: 1390b0b4be (このIDを非表示/違反報告)
IROHA*(プロフ) - ルルナさん» こちらこそ、すみませんでした。私が誤解したことに囚われず、ルルナさんの想像通りに書いてくださいな。同じような作品同士、私も応援させていただきます。お互いがんばりましょう！ (2019年5月10日 21時) (レス) id: 3fd8a40bef (このIDを非表示/違反報告)
ルルナ(プロフ) - IROHA*さん» ありがとうございます。こちらこそ誤解されるようなことをしていまい申し訳ありません。以後このような事がないように努めていきたいと思います。 (2019年5月10日 21時) (レス) id: e226e38a19 (このIDを非表示/違反報告)
IROHA*(プロフ) - ルルナさん» そうだったのですね、理由が聞けて安心しました！こちらこそ、誤解してしまってすみません。パクリでなければ全然問題ありませんので、更新してください！話してくださってありがとうございました＿|＼○＿ (2019年5月10日 20時) (レス) id: 3fd8a40bef (このIDを非表示/違反報告)
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