51. 轟が決めること ページ4
緑「え、話したの？結局……」
体育祭の時のように、狭い廊下に向かい合って立っている状態で、轟はAに自分の過去の話をしたことを緑谷に伝えた。
話を聞いた緑谷は、心底驚いた。
本当に、轟に声をかけたのが自分で、上鳴にお願いされたのが自分で良かったと思った。
轟の過去が関わってくると、知っている人は限られるだろうから。
轟「ああ。だが、水無月は多分寝てたから、俺の話は聞こえてねえはずだ」
緑「なら、避ける理由はないんじゃないの？」
恐る恐る尋ねる緑谷に、轟は少し顔を歪めた。
轟「分かってる。水無月は何も悪くねえ。ただ俺が、勝手に喋って勝手に怖気付いてるだけだ」
たとえAが話を聞いてなかったとしても、異性と2人きりの部屋で、1人でペラペラと話していたのだ。
Aの顔を見る度に、轟は昨夜のことを思い出してしまい、一緒にいることを無意識に拒んでいたのだと言う。
轟「俺が突き放してることで、水無月が困っていることは分かってる。でも今は、1人で昨日の夜のことを忘れたいんだ。それって、仮カップルとしては、ダメなことか？」
轟の問いに、緑谷は首を横に振った。
どんなに仮でもカップルでも、無理して一緒にいることはないのだ。
だが、このまま昨夜のことを忘れることが、轟にとっていいことなのだろうか？
緑谷は、そこが気がかりだった。
確かに、寝るまでの暇つぶしに話したのかもしれないけど、轟の話を聞いて轟が傷つくようなことを、Aがすることはないだろう。
もし、過去の話をして、お互いの仲が更に良くなるなら、そのまま話してしまってもいいのではないかと緑谷は考えた。
ただ、それを決めるのは自分ではなく、轟だ。
そう考えて、緑谷は轟にこれ以上何も言わなかった。
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漓娜(プロフ) - キュンキュン通り越してぎゅんぎゅんする（） (2019年6月5日 20時) (
レス) id: 47b69fc756 (このIDを非表示/違反報告)
超能力者えのん＠紙#余韻(プロフ) - 僕は…気付いてしまった…91話の最初の方…｢表示｣が｢表情｣になっていたことに……いろはさんごめんなさい！気になっちゃい派になってしまいました… (2019年5月19日 0時) (携帯から) (レス) id: 1390b0b4be (このIDを非表示/違反報告)
IROHA*(プロフ) - ルルナさん» こちらこそ、すみませんでした。私が誤解したことに囚われず、ルルナさんの想像通りに書いてくださいな。同じような作品同士、私も応援させていただきます。お互いがんばりましょう！ (2019年5月10日 21時) (レス) id: 3fd8a40bef (このIDを非表示/違反報告)
ルルナ(プロフ) - IROHA*さん» ありがとうございます。こちらこそ誤解されるようなことをしていまい申し訳ありません。以後このような事がないように努めていきたいと思います。 (2019年5月10日 21時) (レス) id: e226e38a19 (このIDを非表示/違反報告)
IROHA*(プロフ) - ルルナさん» そうだったのですね、理由が聞けて安心しました！こちらこそ、誤解してしまってすみません。パクリでなければ全然問題ありませんので、更新してください！話してくださってありがとうございました＿|＼○＿ (2019年5月10日 20時) (レス) id: 3fd8a40bef (このIDを非表示/違反報告)
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