75. エスカレートしていく ページ28
男子高校生2人の前に、レジ袋を持ったAが立っていた。
轟は思わず、馬鹿！と飛び出しそうになってしまった。
そんなことしたら、反感買うに決まってるというのに。
「へえ、君、なんか知ってるの？」
「あれ、君雄英生だよね？ってことは、エンデヴァーの息子君とも知り合い？」
轟ほどではないにしろ、Aも体育祭で本戦まで残った有名人だ。
顔も名前も知ってる人は少なくない。
Aが轟のことを知ってると答えたら、根掘り葉掘り聞かれるに決まっている。
ここは強行突破して連れ帰るべきか……と轟が悩んでいる間も、会話は進んで行った。
貴「知ってるけど、家庭事情までは知らない。
でも、エンデヴァーはそんなことする人じゃないよ！」
「なんでンなこと言いきれんだよ？お前、エンデヴァーのこと全然知らないだろ。オールマイトと違って、アンチも結構いるんだぜ？」
「威圧感すげえしさ、ニコリとも笑わねえし。
それに、なんでその息子君だけヒーロー目指してんのかも気になるよな。無理やり強いられてんじゃねえの？」
轟はエンデヴァーのアンチに対しては、この際どうでもよかった。
だが、本来向かうであろう矛先が、自分ではなくAに向いてることに腹が立った。
しかも、男子高校生2人の言っていることは、ある意味本当なのだ。
轟がヒーローを目指したいと思わなくても、ヒーローになるためのレールは敷かれていたのだから。
「そういや姉貴、中学の行事とかでダチの親ほとんど来ねえっつってたな。この間の雄英体育祭もエンデヴァー1人だったし、母親いねえのかもな」
「離婚じゃね？あの雰囲気なら有り得るって。あ、それでストレス溜まってDVとか、ありそうだよな。息子の方も、顔に火傷の痕があったし」
「自分の子どもにひっでーな！」
笑いながらそんな話をする2人を見て、轟は気分が悪くなった。
そしてそれは、Aも同じだった。
シャー芯ケースのあるところから轟が離れていなければ、そこから近いここの話は聞こえているだろう。
最初は止めようとしただけなのに、エスカレートしていく会話に、Aは焦った。
違う、私はこんなことをしたかったんじゃない、と。
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漓娜(プロフ) - キュンキュン通り越してぎゅんぎゅんする（） (2019年6月5日 20時) (
レス) id: 47b69fc756 (このIDを非表示/違反報告)
超能力者えのん＠紙#余韻(プロフ) - 僕は…気付いてしまった…91話の最初の方…｢表示｣が｢表情｣になっていたことに……いろはさんごめんなさい！気になっちゃい派になってしまいました… (2019年5月19日 0時) (携帯から) (レス) id: 1390b0b4be (このIDを非表示/違反報告)
IROHA*(プロフ) - ルルナさん» こちらこそ、すみませんでした。私が誤解したことに囚われず、ルルナさんの想像通りに書いてくださいな。同じような作品同士、私も応援させていただきます。お互いがんばりましょう！ (2019年5月10日 21時) (レス) id: 3fd8a40bef (このIDを非表示/違反報告)
ルルナ(プロフ) - IROHA*さん» ありがとうございます。こちらこそ誤解されるようなことをしていまい申し訳ありません。以後このような事がないように努めていきたいと思います。 (2019年5月10日 21時) (レス) id: e226e38a19 (このIDを非表示/違反報告)
IROHA*(プロフ) - ルルナさん» そうだったのですね、理由が聞けて安心しました！こちらこそ、誤解してしまってすみません。パクリでなければ全然問題ありませんので、更新してください！話してくださってありがとうございました＿|＼○＿ (2019年5月10日 20時) (レス) id: 3fd8a40bef (このIDを非表示/違反報告)
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