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15.星空の色 ページ15

夕食を作ってくれたからと言ってイナコ王と王妃が食器を片付けていた。
外を見ると丸い月を囲むように星の海原が辺り一面に広がっている。
Aはその空を部屋の窓からじっと見つめていた。
その時、ノックする音が聞こえドアが開いた。

テオ「姫様、風呂が空いたぞ。先に入ってくれ。」

A「でも先にナレクたちに入ってもらわないと…。」

テオ「それなら大丈夫だ。もう入ってもらった。」

A「えっ!?あのナレクがお風呂はそんなに早いの!?」

テオ「いや、あまりに出るのが遅かったから様子を見に行ったんだ。」

Aは何やら深刻なことでもあったのではないかと思い、真剣な顔で聞いた。

テオ「ずっと鏡を見ているようだったから鏡で部屋まで誘導したぞ。」

A「…。真面目に聞いた私が馬鹿だったよ…。」

テオ「ナレク王子は鏡があるところにいるんだな!」

A「うん。そうとも言えるね!」

テオ「なんかもう見慣れたぞ…。そうだ姫様、お風呂。」

A「ありがとう、テオ。すぐに入っちゃうね。」

テオ「気にしなくていいぞ!今日はいつも以上に疲れただろうしゆっくりしてくれ。」

そう言ってテオが部屋を出て行ったあとAは準備をし、お風呂場へ向かった。

……

A「ふぅ〜…。気持ち良かった!」

Aは出てすぐにテオに声を掛け自室へ戻った。
そして鏡を見ながら髪を乾かし整えていた。

…ガチャ……

突如何やら外から音が聞こえてゆっくりと窓が開いた。
しかしAはドライヤーの音で気づいていない様子であり、その音の正体はゆらりと近づいてくる。

???「…。」

その影はスッとAの後ろへしゃがみAの手をとった。

A「!?」

急に腕を掴まれたAは驚きのあまりその場に固まってしまい声が出ない様子だ。
そして鏡を通してその人影を見て振り向いた。

A「メア皇子!?」

メア「…久しぶりだな、A。やっと会えた…。」

そう言った人は紫をベースとし、淡い桃色や水色やらが混じり合った髪の隙間からまるで先ほどまでAが見ていたような星空を映し出した目をしていた。

A「ど…どうしてここに!?」

メア「どうしてって…。アンタに会いたかったから。」

Aは余計に混乱し頭を抱えた。
するとメアは急にAの髪を触った。

メア「…髪サラサラ。」

A「え?そうかな…?ありがとう。…ってそうじゃなくて!」

メアは言いたいことが他にもある様子でAを見つめた。

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作品ジャンル:恋愛
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八剱(プロフ) - 縁夏さん» ありがとうございます^ ^ リオットさんの小説楽しみです!ニヨニヨしながらお待ちしております! (2016年10月22日 20時) (レス) id: 627271c4fc (このIDを非表示/違反報告)
縁夏(プロフ) - 八剱さん» とても楽しみです!僕も今書いてる小説(駄文w)が終わったらリオットさんの小説を書こうかなと思ってますw← 続き、心よりお待ちしております!! (2016年10月21日 21時) (レス) id: 81a4056581 (このIDを非表示/違反報告)
八剱(プロフ) - 縁夏さん» 縁夏様ご感想ありがとうございます! そのようなことを言っていただき嬉しいです(o^^o) これからもリオットさんたくさん出す予定です! アプリでは本編がまだ出ていないので想像の部分もありますが楽しんでいただけたら光栄です( ^ ^ )/ (2016年10月12日 23時) (レス) id: 627271c4fc (このIDを非表示/違反報告)
縁夏(プロフ) - 初めまして!縁夏(えんか)と申します!リオットさんが大好きなので、出番が多くてとても読むのが楽しかったです!これからも頑張ってください!! (2016年10月11日 22時) (レス) id: 81a4056581 (このIDを非表示/違反報告)
八剱(プロフ) - MIRANOさん» ご感想ありがとうございます!今はミリドニア組のお話がメインなのでリオットさんたくさん出てきます。これからもできるだけ早い頻度で更新出来ればいいなと思っております! (2016年9月28日 0時) (レス) id: 627271c4fc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:八剱 x他1人 | 作成日時:2016年9月13日 22時

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