★ ページ22
真っ暗なリビングに入ると
繋がれた手が離れて
ロールーカーテンの開く音
「....わ...すご...ぃ」
目の前に広がる眩しいくらいのキラキラの街
「A」
声のする後ろを振り返る
ピカピカのおっきなクリスマスツリーに
え...?
わた..し？
クリスマスの可愛い飾りと
笑ってる私の絵
いくつも...
「これ....」
「すげーずっとこれ描いてた」
「描いたの?こんなに？」
「んは。ずーっと描いてた」
「どして...メールも返事くれなかったし...」
「だって、会ったら抱きしめたくなっちゃうし、チューしたくなんだろ?
だけど全然心開かねぇし」
「大野さん....」
「会いに行ったら、やっぱり今年も泣いてんじゃん」
「....違うの」
「へ？」
「大野さんが居なくなっちゃったから....」
「へ？俺?」
「クリスマス、カラフルにして...くれるんでしょ?」
「..あ.あたりめぇだろ
すっげー目痛くなるくらいカラフルにしちゃる」
「.知らないうちに..すきになっちゃった.」
ギュって抱きつくと
「俺は六年前からAが好きだ
ふふ。すげぇだろ？
もう、泣くな〜」
「うそ..」
「信じねぇの？」
「..信じる」
大野さんはウソなんてつかないもん
「クマ、手広げてみ？」
「え？」
マグネットでくっついた手と手を離すと
くまの首にぶら下がったキランて光るダイヤのネックレス
「プレゼント」
きっとこれも、いろいろ考えながら私に費やしてくれた大事な時間
「どうしよ....うれしぃ」
「んふ。首輪」
「首輪?!」
「離してあげねぇよ？」
「離して...くれなくていいよ」
そう言うと照れた顔で笑って
私の涙の跡を親指でそっと拭う
少し見上げた大野さんの目と、
きっとグラグラしてる私の目が合わさると
ゆっくりとそっと重なった唇
泣ける...
いつの間にか大好きで泣ける
「ちょ、え？」
「嬉し涙
ありがと。好きになってくれて」
きっとこれからの未来は
明るくて楽しい
だいすき
私のクリスマスをカラフルにしてくれた
大好きな人
きっともっともっと好きになる
アナタとクリスマス♡
++♥HAPPY☆MERRY☆CHRISTMAS♥++
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作者名：さわ
| 作成日時：2015年12月20日 17時
