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O ページ12
あ、大野さんにメールしとこっかな
「終わった〜帰りまぁす
外寒そうだなー」
って雪だるまのマーク
「俺は死にそう」
すぐに帰ってきたライン
死にそうって(笑)大袈裟
まだそとにいるのかな
社員用の出入り口を出たとこで
聞き覚えのあるくしゃみ
「殺す気か〜おせぇよマジで
寒くて死ぬ」
「っ、大野さん？！」
小声の中でも一番大きい声で近寄る
「何してるの！！こんな寒い中っ」
肌が氷みたいに冷たくて
慌ててストールをかけて
手袋をした手でほっぺを包む
こんなの5分でも寒くて死にそうなのに
「いつからいたの？」
「電話するちょっと前くらい？」
「嘘でしょーあり得ない
なんて言わないんですか来てるなら来てるって」
「おどかしてぇじゃん」
「もうっ！脅かしてぇじゃんじゃないですよ。なにしてんのもぉ
なんか暖かいもの食べましょ
しょうが無いから好きなもの言っていいですよ
奢ってあげる
可愛そうだから」
「んじゃ鍋
食いに来い」
「え？！」
「魚釣ってきた」
「へ？漁師？(笑)」
「おう。今日は漁師
待たせたお詫びに来い」
「え？うーん
家に？」
「なにやなの？こんな寒い思いさせといて？」
「それは勝手に！
もぉ、じゃ、襲わないでくださいよ？」
「襲わねぇよ友達だろ〜？」
「じゃーー、、行きます
しょうが無いから。お詫に」
「んふ。そうしなさい」
口車に乗せられて？
大野さんちに来てしまった
これよく考えたらすごいことだわ
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作者名：さわ
| 作成日時：2015年12月20日 17時
