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甘い声 ページ16
RRRRRR♪
大野さんの電話が鳴る
ちょっと出んねっ
てスマホをタップした
「はぁい」
「んー？あー、飲んでたよ。
どったの？」
「っへ？....今から〜？
うーーん。
はいはいわーかったから。
んじゃ、まってて？
早めに行くから」
それだけ言うと電話は切れて
大野さんが眉毛を下げて困った顔をして
小さくため息をつく
でも、嫌なため息とかじゃなくて....
愛しいみたいな
相手は誰かよくわからなかったけど
多分女の子...でしょ？
大野さんの
甘い声
かわえぇって私に言った時と
おんなじ甘い声
なんだろ
年下のかわいい彼女のわがまま聞いてあげる...
みたいな...?
ズキン
そんな事を思いながら
大野さんの顔をポーッと見てたんだろう。
バチッ
突然、目があって
ビックリしてスッと反らした
「ふふ。
ごめんね。困ったねぇ
ちょっと待ってて」
そう言うと部屋から出て行く
え？どこ行くの？！
私も早くここからでなきゃと思うのに
なんだろう
頭が働かない..,
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作者名：さわ
| 作成日時：2015年3月21日 0時
