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無意識 ページ9

.*。+゚




『プライバシーって知ってる?!ホントありえないッ!』

「いいじゃん別に。まぁまぁ有名だったろ?お前ら」




…そんなこと言われたって知らない。

私はひっそりお付き合いしてるつもりだったけど

なんせお相手は藤ヶ谷くんだから。

あんな国宝イケメン

隣を歩くだけですーぐ噂になっちゃう。




「なーに藤ヶ谷とのカップル時代思い出してんだよッ」

『お、思い出してない…!』




みっくんに書類でパコっとはたかれて

咄嗟に言い返すけど。


昨日約1年ぶりに再開してから昨日の夜だって。

藤ヶ谷くんのことが、頭から離れないんだよね…






「あ、もしかして復縁迫られたとか」

『は?!…んなわけないでしょ』






みっくんが真顔で変なこと言うから

机の上の書類を掴んでポカンとやり返す。

そんな反撃へともしないみっくんはノーダメージ。




「カッコよかったなぁ…藤ヶ谷くん」




何となく昨日のスーツ姿を思いだして

ニヤニヤしちゃう。

あれは今でも数々の女と言う女を

無意識に落としまくってるに違いない。






「そーか?…俺のがいいだろ」






真顔で言って見つめられるから見つめ返す。

…悔しいけど、顔だけは整ってるから。




「…ッ」





ちょっとだけドキッとして。

視線を逸らすのは、仕方ないでしょ?




.*。+゚

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作者名:hana | 作成日時:2021年8月18日 23時

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