散々 ページ4
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「A先輩にパワハラされました俺」
『ちょっとパワハラって大袈裟な!!』
「事実だもん。ね?リン先輩」
「まー確かにあのシーンだけを切り抜いたらパワハラ?」
「ですよねー!」
「何お前パワハラしたの?」
…コイツらッ!!
玉森くんのヘラヘラ笑ってるのも腹立つし
みっくんに関しては完全に面白がってるし。
ケタケタ笑う3人にプイッと背を向ける。
…玉森くんに弁当なんか絶対買ってやんない。
「あ…おい、ほらこれ」
何かで背中をツンとつつかれて後ろを見ると
そのヒヤッとした正体は
どこに隠してたのか、大好きなミルクティーで。
『…買ってくれたの?』
「安かったんだよ。てか、俺はこれを渡しに来た」
"ん、"って差し出される大好物を両手で受け取る。
『ありがとう、優しいねみっくん』
「もうちょい太った方がいいしな、お前」
そう言ってジロっと全身見られるから
なんか恥ずかしい。
『みっくんのお陰で太る…』
「んは(笑)俺のせいかよ」
『だって、この前はアイス買ってくれたし』
「あれは俺が食べたかったのー」
貰ったミルクティーのストローをプスッて刺すと
"あー!"ってリンちゃん。
「ねー北山、ウチらにはないの?」
「あ??お前ら甘いの飲まねーじゃん」
「じゃあミツ明日コーヒー!」
散々言われてるみっくんを笑って
ミルクティーをチューッと吸い上げた。
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作者名:hana | 作成日時:2021年8月18日 23時