転生美少女は媚びへつらって生きる。２ [鬼滅の刃]

誰の仕業６ ページ25

風呂からも上がって寝室に入る。




童磨「Aちゃーん！やぁやぁ！」




……………んっとに何なんでしょうこの人。



せっかく早めに休み貰ったっていうのに、なんで居るの。




『童磨さん！来てくれたんですね！』




童磨「うん！君は今日も可愛いねぇ。」




童磨さんはヨシヨシと頭を撫でる。




『えへへ…』







童磨「それで、何があったの？」





それは、なんの前触れもなく発された。





『え？』





童磨「何か嫌なことあったでしょ。」






私、そんなに顔にでてたかな…


童磨さんにもモロばれだった。






『何でもないですよ。』





童磨「こら。」






否定をすると、童磨さんは私のほっぺを手で優しくむにゅっと掴んだ。





童磨「我慢しないの。」






いつも、童磨さんはムカつくほどヘラヘラしているのに。




本当に私は恐怖で頭がおかしくなったらしい。


この時ばかりは、その笑顔に安心を覚えてしまう。




『(なんか……ちょっと信者さんの気持ちわかったかも)』





童磨「よしよし。」








童磨さん、感情ないって言ってたのに、何でこういうことは鋭いんだろう。




こんな時に優しくされたら、流されちゃうじゃんか。





私の頭を撫でる冷たくも優しい手つきに、安堵が押し寄せる。




何か、目頭が熱くなって、涙が出てきた。





『うぅ……』




一度流れ始めてしまえば、もうそこから止まらなくなった。

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