転生美少女は媚びへつらって生きる。[鬼滅の刃]

意味深 ページ49

食べ終えた食器を片付け、厨房に運ぶ作業をしていると、突然後ろから声をかけられる。



宇髄「よっ！」



『わっ……て、宇髄さん！？』





めっちゃ今日柱の人くるじゃん！

あれですか？ここは柱の聖地ですか？？





宇髄「見てたぜ、さっきの騒ぎ。かっこよかったな。」





『んなっ、いつの間に……。

今日はどうしたんですか？ご注文は？』





宇髄「ああ、定食ひとつ頼む。」





あれ、今日は普通のお客さんなのかな。



『かしこまりました。』




宇髄さんは席付く。
でも、頬杖をつきながらじーーっと働き動き回る私の事を目で追いかけていた。



いやすごい気になるんですど。

集中出来ないんですけど。





『あの、顔に何かついてます？』




宇髄「んーや。気にすんな。俺が見てたいだけ。」





余計気になるがな。


えっどうしよう。なにか怪しい行動とかしてたかな。

いやしてないよな。





『お待たせしました。』



宇髄「………おう。」






食べている最中も



食べ終えたあとも





宇髄さんは無言でこちらを見つめている。


『(なんで食べ終えたのに帰らないんだ…？)』


なんか一周回って怖い。





宇髄さんの様子を気にしつつも、食べ終えた皿を下げようとまた声をかける。


『あの、皿をお下げしても…』




宇髄「………」




話を聞いているのかいないのか、こちらを見たままなにも言わない。



不意に、宇髄さんに腕を掴まれた。




そのままグイッと引っ張られる。




『わっ！』




急な衝撃に驚いてよろけ、そのまま宇髄さんに寄りかかるような体制になった。

近い。とんでもなく距離が近い。


顔が私の耳元にある。宇髄さんの息が耳元に当たる。



『あ、あのどうしt

宇髄「気に入った。」




『………えっ？』




そう言うと、パッと私を離し




宇髄「美味かったよ。ご馳走さん。」




何やらご機嫌で店をあとにした。




『え、なに？』





ほん怖なみに怖いんですけど。

気に入ったってなに？料理がってこと？


宇髄さんの行動と発言に全く頭が追いつかず、しばらくその場で放心した。

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