無惨様 ページ10
無惨side
童磨が連れてきたのは一人の小娘だった。
童磨「無惨様!とっても可愛い人間の女の子を見つけたんです!この子を生かしたいと思って…」
そんな用事で訪れるコイツが本当に気に食わない。
ただでさえ俺は今機嫌が悪いというのに。
ふと小娘の方を見やる。私の視線に戸惑いつつも視線はそらさない。
小娘の顔は人間では見たことがないほど整った顔立ちをしていた。
小娘との距離をじわじわと近づけていく。
至近距離で顔を合わせても物怖じしない。度胸はあるようだ。
『………格好良い…』
その時、小娘は私の顔を見てボソリと呟いた。
童磨「え?」
聞き間違いかと思ったが、童磨にも聞こえていたらしい。
『わ、声出てました!?うう、恥ずかしい…』
娘は恥ずかしそうに顔を背ける。
童磨「あはは!無意識だなんて面白いねぇ!今無惨様の事を格好良いって言ったの?」
小娘は私の顔を再び見つめ、顔を綻ばせて言った。
『はい、こんなに格好良い殿方を見たことがなくて!まるで役者さんのようですね!見とれてしまいました…』
言いながら娘はどんどん頬を赤く染めていく。
無惨「(?、なんだ?この感覚は。)」
無限城に立ち入り、その上私の顔を見つめるなどとんだ生意気な娘だ。
だがしかし悪い気がしない。
無惨「娘、名はなんと言う。」
『!、如月Aと言います!えと……無惨様っ!』
Aは嬉しそうに私の名前を呼んだ。
童磨「あっはは!懐かれてるねぇ無惨様!」
普段は癪に障るこいつの声も、今は気にならなかった。
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full.(プロフ) - べに。さん» おおー!よかったです!引き続きお楽しみください! (2020年4月24日 21時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
べに。(プロフ) - full.さん» 行けるようになりました!!ご迷惑かけて申し訳ありません!! (2020年4月24日 21時) (レス) id: bcd39c009f (このIDを非表示/違反報告)
べに。(プロフ) - full.さん» わかりました!こちらこそすみません…。 (2020年4月24日 20時) (レス) id: bcd39c009f (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - 結衣さん» 了解です!報告ありがとうございます! (2020年4月24日 20時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - べに。さん» まじかァァァァァ!、私の方だと何も異常がないので、おそらくアプリの一時的なバグかと思われます。一度時間をおいて再度開いてみてください。お手数おかけしてすみません…。 (2020年4月24日 20時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:full. | 作成日時:2020年3月29日 21時