私、普通のキャバ嬢です。【東リべ】

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蘭「あはっ、そんなびっくりしてどーした？」

『に、二本でも180万以上ですよ…？』

蘭「あー悪ぃな、もう無いんだってよ。」

『いやそうじゃなくて！！』



どうしよう、話が通じないぞ。
勿論お酒を入れて貰えることは嬉しいが、あまりの金額のドデカさに慄いてしまう。

『(ど、どうしよう…あとから金額請求とかされる…？じゃなきゃこんな頼まないよね…？あああもう、私が何したって言うの！)』

やっぱり怖すぎる。
後で、支払えねぇならタマ取るぞとか脅されたら…
ああ、考えただけで身震いがする。



『り、竜胆さぁん…』

竜胆「？」



試しに反対側に居る竜胆さんに目線で助けを求めるも、首を傾げられた。



『うぅ……』

竜胆「!?、な、なんで涙目になってんだよ。」

蘭「えっ？Aちゃん？」

『だ、だって…』


涙目になった私を見て二人は慌てた。



『私こんな金額払えないですよ…？』

竜胆「はぁ？何言ってんの。」

蘭「Aちゃんに払わせるわけないだろ？」

『ええ…？じゃあ何でこんなに私にお金使ってくれるんです？』



そう聞くと、二人は顔を見合わせてニヤリと笑った。
そして、蘭さんは私の顔をすくい上げ、涙の浮かんだ目元をサッと指で拭う。



蘭「タイプだから♡」
竜胆「タイプだから。」

『……へっ？…』



それだけの理由でそこまでの金額を使うのだろうか。
やっぱり一般人には理解が出来ない。



竜胆「でも兄貴のタイプってもっとクールな感じじゃなかった？」

蘭「Aちゃん見てたら変わった〜。」



そんなこんなで話をしているうちに、例のお酒が運ばれてくる。



ボーイ3「こちら、アルマンドのブラックです。」

蘭「ほら、もっかい乾杯すんぞ。」

『は、ハイ…』


((カチャン))



軽く三人でグラスを合わせ、二度目の乾杯をした。



蘭「ｺﾞｸ…」

竜胆「ｺﾞｸ…」



二人とも飲みっぷりが凄い。お酒は強いのだろうか。
私も飲んでみたが、ブラックは辛口な為、顔には出さないが少し苦手な口当たりだった。



『(喉ビリビリする…)』

蘭「あー…。」



すると蘭さんはボーイさんに何か耳打ちをした。

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