愛しい小鳥に白薔薇を２【名探偵コナン】

第４８羽 ページ2

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萩原side

Aちゃんが乗った救急車を見送ったあと、俺と松田は安室とコナン君に彼女についての話をされることとなった。話によると彼女は、黒の組織と何かしらの繋がりがあるかもしれないとのことらしい。

「Aちゃんが、ねぇ…」

2人はじっくりと俺と松田の反応を伺っていた。

「ま、それでも不思議ではねぇよな。なんなら合点がいく。」

「「えっ」」

俺が言うと目をまん丸くして驚く。

「どういうことだ萩。」

珍しく安室は表情を崩して問い掛けた。

「だって、爆弾の仕掛けてある場所がフィボナッチ数列の螺旋状だっていち早く気づいたのは彼女だよ。」

「え！？お姉さんが！？」

「爆破に巻き込まれても冷静にしてるし、目の前で爆弾処理してても涙のひとつも流さないし、まぁ只者じゃねぇとは思ったよね。」

「「……」」

2人が口をポカンと開けて呆気に取られるのも仕方がない。まさか建物内でそんなことが起きていたとは思わないだろう。

「じゃあ……萩は__」

「でも俺は、彼女を疑ってるわけじゃない。」

安室の言葉を遮るように、俺は言い切った。
あのとき、彼女に言われた言葉を思い出す。

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