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「「………」」

『……』


聞こえるのはカチャカチャという食器の音だけで、話し始める人は誰も居なかった。
そりゃそうだ、私が一番この異空間を自覚している。

まさかここで蘭さんたちに会う羽目になるとは思ってもいなかった。怖くてとても顔は見れない。


マイキー「口に合う?」

『えっ』


突然隣から話しかけられてあからさまに驚く。


『あ、はい、美味しいです凄く。』


はぁ〜もうキャバ嬢のくせになんだこんな語彙力の無い返しは。でも正直こんな場で食べているものの味はしない。

なんで私ここにいるんだろう。どんなペースで食べるのが正解なの?分かんないよ反社のルールとかさ。



マイキー「この前の〇〇社の件だけど。」

「「!」」


えっ、普通に話し始めるの??
それ私が聞いていいやつなの?いや、恐らくダメなやつだというのは周りの反応で察した。


男1「え……あ……」

九井「……上手く交渉は結んだ、今のところ問題は無い。」


答えに迷った部下の人を上手く九井さんがフォローする。
なるほど、こういう具体的なことは伏せた会話の仕方ならば普通の会合に見える。


三途「本店にも回したのか?」

蘭「そっちには俺の知り合いが居たから、竜胆とやっとく。」


うわああ、ますます私居場所が無い。
もうどんな顔で居ればいいかも分からなくなってきた。

言葉を伏せる、または言い換えて話すという万次郎さんの意図を汲み取ったらしい皆は、本来いつも通りの会合で話す予定だったことについて話し始めた。
たまーに知ってる単語が聞こえるくらいで、何を話しているのか私にはさっぱり分からない。

万次郎さんはもうそれ以上口を挟むことなく話し合いからは外れていた。


マイキー「足りたか。」

『あっ、はい、十分です。ありがとうございます。』

マイキー「そう。じゃあ……」

『わ、私そろそろお暇します。今日も仕事ありますし…』

マイキー「………分かった。じゃあ送ってく。」


まだ皆は話し合いの途中だったけど、私と万次郎さんは席から立ち上がった。


三途「っ、マイキー。」

マイキー「お付は要らねぇ。」

三途「…ッス。」


私は促されるままに部屋を出た。

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full.(プロフ) - ゆきさん» うわあああ嬉しすぎます!(´TωT`)この作品を選んでくれてありがとうございます!更新も頑張ります! (2022年7月16日 10時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - 天然水さん» コメントありがとうございます! (2022年7月16日 10時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - とても素敵な作品をありがとうございます!面白くて一気に読んでしまいました!1番好きな作品です…♡作者様のペースで更新頑張ってください!楽しみに待ってます! (2022年7月15日 21時) (レス) @page49 id: cff8d00b59 (このIDを非表示/違反報告)
天然水 - 更新してください (2022年7月12日 19時) (レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
天然水 - 早く更新してほしいです (2022年7月4日 7時) (レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:full. | 作者ホームページ:http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/  
作成日時:2022年4月15日 0時

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