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泡沫に消え ページ16

アズールside


アズール「ハァ……ハァ…」


町の方まで降りてきたはいいが、どうやってAさんを探そう。
電話を掛けてみても、電源がオフになっているらしく応答がない。


アズール「そういえば…服を買うって言ってたな。」


ならば女性服を取り扱っている店を探してみよう。

僕はまた足を進めた。




________________
_____________
________



((ピカッ))


『きゃっ!!』

レオナ「大丈夫、大丈夫だ。」


私とレオナは、バス停で雨宿りしていた。
買い物をしていたんだけど、突然の雷に私がパニックになってしまった。


((ゴロゴロ…))


『はぁ…はぁ…』

レオナ「そのままゆっくり呼吸しろ。……そう。」


抱きしめて、背中をさすってくれる。



『ご、ごめ……レオナ、私、雷はどうしても無理なの。』

レオナ「謝ることじゃねぇだろ。おい、これ上から羽織ってろ。」


レオナがジャケットを差し出す。


『私、寒くないよ?』

レオナ「ちょっと失礼するぜ。」

『わっ、』


レオナは私をお姫様抱っこした。


『な、なに?』

レオナ「屋内の方が音も光もマシだろ。」


そう言うと、レオナは走り出した。
私が濡れないように、ジャケットを貸してくれたみたいだ。

そっと、レオナの顔を見上げる。
レオナはびしょ濡れなのに、構わない様子で走っている。
私を抱えていても、息切れもせずに。


レオナ「?、どーした。」


視線に気づいたようで、こちらを見る。


『ううん…レオナを見直しただけ。』

レオナ「ふっ……そのまま惚れてくれていいんだぜ?」

『それじゃ吊り橋効果じゃない。』


レオナのおかげで、あっという間に近くのカフェに到着した。


((ピカッ))


『っ!!』


ビクリと跳ねた肩を、レオナが抱き寄せる。
落ち着く反面、人が居るから凄く注目を受けてしまって恥ずかしい。


『これじゃバカップルみたいに見えるね。』

レオナ「間違ってねぇだろ。」

『間違いしかないわよ。』


そんな事を話しながらも、私はレオナがしてくれた事にすごく安心していた。

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full.(プロフ) - Aliceさん» こういう子ほど堕としたくなりますよね、、 (11月26日 19時) (レス) id: 7da2bf43f2 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - ネージュくん可愛いなぁヘーゼル様より少女漫画してる笑 (11月26日 19時) (レス) @page50 id: 0a79996966 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - 悠さん» ツイステ未履修でも読んでいただけたんですか!?嬉しすぎるんですがはぁ!?ありがとうございます!?!? (11月26日 17時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - あまねさん» え!いやにならないでください笑笑 (11月26日 17時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - あーりさん» 大変遅くなり申し訳ないです…(泣泣) (11月26日 17時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:full. | 作者ホームページ:http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/  
作成日時:2022年1月6日 23時

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