天真爛漫な彼５ ページ45
カリム「ははっ、どこにも見かけないから校舎中走り回っちまったよ〜。」
『(ごめんねジャミル君…)』
私は内心ジャミルに謝りながら何とか繕った。
『カリム君、私に用があったの？』
カリム「いや？会いたくてさ！」
余りの眩しさに目がくらむ。
カリム「なぁなぁ、一緒に帰ろーぜ！魔法の絨毯に乗ってさ。」
ワクワクした様子で話す彼。
その純情が私に突き刺さるような心地がした。
『ねぇ、カリム君。』
カリム「！、何だ？」
私に名前を呼ばれただけで、どうしてそんなに嬉しそうな顔をするの？
『隣、座って。』
カリム「良いのか！やったぁ〜！お喋りするか？」
カリムはすぐさま私の隣に来て座り、ニコニコと私を見ていた。
『………カリム君。』
カリム「おう！」
『一日で十分わかったよ。』
カリム「俺の事をか？」
『うん。それと……
私とカリム君は釣り合わないって。』
カリム「＿＿＿＿＿＿＿＿え。」
カリムは酷くショックを受けた顔をした。
そしてワタワタと慌て出す。
カリム「ど……どうしよう、俺何か気に触ることした？タイプじゃ無かったか？それとも、俺が成績あんまり良くないからかなぁ、えーっと、」
ぐるぐると考え込み初めてしまったカリム。
『違うよ。』
カリム「？……なら何で…」
『私が釣り合わないの。カリム君に。』
カリムはしばらくポカンとしていた。
意味がわかっていない様子だった。
カリム「そ、そんなわけないだろ？Aは美人だし、頭も良くてセンスも良くて…」
『カリム君は凄く真っ直ぐだもの。』
カリム「ま、真っ直ぐ…？」
『純粋に私を好きになってくれたんでしょ？私を視界に入れるだけであんな嬉しそうにするんだもの。
真っ直ぐで眩しくて、私とは違う。』
カリム「"私とは違う"って？」
困惑するカリム。
少し自分を見せる事にチクッと胸が傷んだ。
でも、ごめんね。
真っ直ぐななら尚更、私みたいなのとつるまないほうが良いよ。
『私、カリム君が思うような素敵な人じゃないの。ごめんね。』
カリム「そ、そんな……。好きなら、釣り合うとか釣り合わないとか、関係ないだろ…？」
『…………本当に？』
カリム「__え、」
私は涙目になっているカリムの首元をグイッと引き寄せた。
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only07(プロフ) - すっごく面白くて、夢主ちゃんが恐ろしいくらいです……！ (1月9日 19時) (
レス) @page50 id: 621931103c (このIDを非表示/違反報告)
なゆ - 初めまして、質問なんですがｱｰﾙ18のお話が、フィルターが外れていても出てきません。消してしまったのでしょうか？もし宜しければそのお話のリンクを貼って頂けるとありがたいです。よろしくお願いいたします(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎) (10月11日 9時) (レス) id: 6c72364583 (このIDを非表示/違反報告)
Seturo - 予想以上に面白くて、１話・２話といった感じに、どんどん読んでしまって、時間があっという間に過ぎてしまいました。応援してます！ (2022年10月19日 0時) (レス) @page8 id: c7673ae0d0 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - ＼(^o^)／さん» こちらこそコメントありがとうございます！もっと楽しんで貰えるよう頑張ります〜！ (2022年6月5日 13時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - malia0607ayさん» 返すの遅れてすみません！コメントありがとうございます…！夢主にコテンパンにさせます() (2022年6月5日 13時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：full.
| 作者ホームページ：http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/
作成日時：2021年1月29日 0時
