リップグロス２ ページ39
監督生「これ……A先輩が使ってるのより地味じゃないですか？」
サム「Umm…でも君に似合うカラーを考えるとオレンジ系が良いと思うよ？」
監督生「え〜ん、やですよぉ、私も赤とかピンクとか、可愛いのが良いです！」
私は次にサムさんにも同情した。
会話を聞いていて思わずため息が出る。
サム「……分かった。彼女と同じモノを出してみようか。」
監督生「わ〜い、やったぁ！」
あの子本当に私と同じものを使う気…？
ふと監督生と目が合うと、あの子は見下すように睨んだ。
正直、私としては目も当てられない。
監督生「ねぇねぇ、どう？可愛いかなぁ。」
監督生がリップを塗って見せた。
まぁ案の定肌の色や質感が合わず、赤いグロスだけがポツンと浮いている。
エース「あ〜、まぁ良いんじゃね？」
デュース「……良いと思うぞ。」
2人まで気を使ってるじゃない。
私は笑いそうになるのを堪える。
監督生「これなんかどうかなぁ、こっちも可愛い！」
グロスのサンプルを試す私と、
それに負けじと合わせてくる監督生。
購買部はいよいよカオスが増してくる。
『(また面倒な状況が出来てきたな…)』
何だかモチベが落ちた私はグロスはまた後でにしようかと考え出した。
しかし、ふと気づく。
エーデュースの2人が私のことをじっと見ていた。
ぽ〜っと少し頬を赤く染めて。
私が2人を見ると慌てて目を逸らした。
『(わかりやすい…)』
お買い物の邪魔をされたお返しに少しからかってあげよう、と
私は1番気に入ったグロスを唇に塗り、2人の方を見た。
そしてパチン、と意味ありげにウインクをした。
この世界ではどうだか分からないけど、こういうウインクはお誘いの合図だったりもする。
2人は更に顔を赤らめた。
監督生「これはどう？……って、ねぇ、2人とも聞いてる？」
デュース「え！？、ああ、ごめん、良いと思うぞ。」
エース「だ、だな。似合ってると思う。」
監督生「なに、どうしたの〜？顔赤くしちゃって〜、
そんなに似合ってた？」
違うわよ、お馬鹿さん。
私はクスクスと小さく笑ってしまうのを誤魔化すようにサムさんに声をかけた。
『サムさん、このグロス1つ！』
サム「OK！Thank you小鬼ちゃん！」
サムさんに会計をしてもらって購買部を出ようと足を向ける。
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only07(プロフ) - すっごく面白くて、夢主ちゃんが恐ろしいくらいです……！ (1月9日 19時) (
レス) @page50 id: 621931103c (このIDを非表示/違反報告)
なゆ - 初めまして、質問なんですがｱｰﾙ18のお話が、フィルターが外れていても出てきません。消してしまったのでしょうか？もし宜しければそのお話のリンクを貼って頂けるとありがたいです。よろしくお願いいたします(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎) (10月11日 9時) (レス) id: 6c72364583 (このIDを非表示/違反報告)
Seturo - 予想以上に面白くて、１話・２話といった感じに、どんどん読んでしまって、時間があっという間に過ぎてしまいました。応援してます！ (2022年10月19日 0時) (レス) @page8 id: c7673ae0d0 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - ＼(^o^)／さん» こちらこそコメントありがとうございます！もっと楽しんで貰えるよう頑張ります〜！ (2022年6月5日 13時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - malia0607ayさん» 返すの遅れてすみません！コメントありがとうございます…！夢主にコテンパンにさせます() (2022年6月5日 13時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：full.
| 作者ホームページ：http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/
作成日時：2021年1月29日 0時
