ピエロとファム・ファタール４ ページ37
まさか、こんな事になるなんて思わなかったな。
ケイト「ふ……あ」
『ん…』
まぁ、私にとっては好都合だった。
ケイトも敵に回すと多分面倒なタイプだったから。
ケイト「んっ……やば、ほんとにキス上手だね。」
『ケイト君も……なんか手馴れてるね。』
ケイト「ねぇ……ケイト"君"って、やめない？」
『____ケイト？』
ケイト「そう、それ。」
ケイトはまたキスを再開した。
ケイトはキスが上手だった。
さりげなく腰に手を回したりだとか、キスの最中に頭を撫でてくる辺り、結構経験アリな気がする。
私はケイトの舌をチュ、と吸う。
そして唇を甘噛みした。
ケイト「あ〜……それヤバい。」
『ふふ、好き？』
ケイト「ん、もっとしてよ。」
甘くて心地の良いキスだった。
しばらくしてケイトは私からそっと唇を離す。
ケイト「こ、この辺で勘弁して。」
『なに〜？もうギブ？』
ケイト「これ以上続けたら手出しそうになる。」
ケイトは赤くなって顔を逸らした。
ケイト「てかテク凄すぎでしょ、どんだけ経験豊富なわけ？」
『要領が良いだけよ。』
ケイト「うわ、嘘つき。」
今度はケラケラと笑う。
何だかケイトの自然な笑顔を初めて見たような気がした。
『ね、ケイト。』
私は緩んでいたケイトのネクタイを直しながら言った。
ケイト「ん？」
『貴方そうやってる方が素敵よ。』
ケイト「えっ……」
ケイトはポカンと口を開けた。
自分が素で話している事に気がついていなかったようだ。
『まぁ仮面を取れとは言わないわ。
けど私は貴方の素顔の方が好きってだけの話。』
私はケイトのおでこにチュッと軽くキスをした。
『あ、もうこんな時間。また明日ね、ケイト。』
ケイトはまだ驚いた表情のまま固まっていた。
私はそんなケイトを残して教室から出る。
意外と、簡単な話だったのかも。
だって私と彼は似た者同士だから。
彼がどうして欲しいかが手に取るようにわかった。
堕ちるのに、多分そう時間は掛からないよ。
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only07(プロフ) - すっごく面白くて、夢主ちゃんが恐ろしいくらいです……！ (1月9日 19時) (
レス) @page50 id: 621931103c (このIDを非表示/違反報告)
なゆ - 初めまして、質問なんですがｱｰﾙ18のお話が、フィルターが外れていても出てきません。消してしまったのでしょうか？もし宜しければそのお話のリンクを貼って頂けるとありがたいです。よろしくお願いいたします(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎) (10月11日 9時) (レス) id: 6c72364583 (このIDを非表示/違反報告)
Seturo - 予想以上に面白くて、１話・２話といった感じに、どんどん読んでしまって、時間があっという間に過ぎてしまいました。応援してます！ (2022年10月19日 0時) (レス) @page8 id: c7673ae0d0 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - ＼(^o^)／さん» こちらこそコメントありがとうございます！もっと楽しんで貰えるよう頑張ります〜！ (2022年6月5日 13時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - malia0607ayさん» 返すの遅れてすみません！コメントありがとうございます…！夢主にコテンパンにさせます() (2022年6月5日 13時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：full.
| 作者ホームページ：http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/
作成日時：2021年1月29日 0時
