ピエロとファム・ファタール３ ページ36
ケイトside
『貴方、私に興味があったんでしょ？
だから監督生さんが私に意地悪した時も黙って見てた。反応が気になったから？』
「はは、なーんだ、バレてたの。」
どうやら、彼女にはお見通しらしい。
「ごめんね、君が面白くて。」
そう言うと、拗ねたように口を尖らせた。
『もう、私オモチャじゃないのよ？』
「ふふ、ごめんごめん。」
オレはスマホを取り出して、彼女の表情を撮った。
((パシャッ))
『わっ、ちょっと、なんで撮ったの？』
「今の顔、可愛かったから。」
『後で消してよね。』
彼女はぷいとそっぽを向いた。
「……あのさ、誤解してごめんね。」
『……まぁ、それはお互い様よ。私も貴方のことちょっと不気味に思ってたしね。』
「あは、案外似た者同士だった？」
『ふふ、みたいね。』
オレと彼女はまた微笑み合った。
少し前とは違うような穏やかな空気な気がした。
キーンコーンカーンコーン。
すると、5時を告げる校舎のチャイムが鳴る。
「あ、もうこんな時間になっちゃった。」
『そろそろ戻る？』
彼女踵を返そうとする。
どうしてだろう
嫌だと思うのは。
オレは咄嗟に彼女の腕を掴んでいた。
『？』
まだ、一緒に居たい。
「あのさ………オレ最初、"遠慮しとく"って言ったけどぉ…
アレ取り消すね。」
オレはそのまま彼女を引き寄せ
キスをした。
「ん。」
『んむっ』
Aちゃんは目をぱちくりとさせて驚いていた。
『何よ、急に積極的ね。』
初めて少し動揺した君の顔を見てオレは嬉しくなる。
「目の前にこんな可愛い子が居たら、男は我慢できなくなっちゃうよ。」
そう言うと、オレの首に手を回した。
『ふふ、"遠慮しとく"んじゃ無かったの？』
「そんな意地悪言わないでさぁ。
＿＿＿＿＿＿＿＿いいでしょ？アズール君たちの相手もしてるなら、オレの相手もしてよ。」
彼女は得意げに笑う。
『私にハマったら、抜け出せなくなるよ？』
彼女の指が、オレの唇をツツ、となぞる。
それすらも堪らなくオレの理性を煽った。
「いいよ、骨抜きにしてみてよ。オレのこと。」
『本当にいいのね？』
「オレ、結構好きだよ。アブナイこと。」
『良い趣味してるわね。』
「よく言われる〜。」
オレは彼女の腰に手を回す。
『目、瞑って。』
彼女の柔らかい唇が、もう一度オレに触れた。
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only07(プロフ) - すっごく面白くて、夢主ちゃんが恐ろしいくらいです……！ (1月9日 19時) (
レス) @page50 id: 621931103c (このIDを非表示/違反報告)
なゆ - 初めまして、質問なんですがｱｰﾙ18のお話が、フィルターが外れていても出てきません。消してしまったのでしょうか？もし宜しければそのお話のリンクを貼って頂けるとありがたいです。よろしくお願いいたします(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎) (10月11日 9時) (レス) id: 6c72364583 (このIDを非表示/違反報告)
Seturo - 予想以上に面白くて、１話・２話といった感じに、どんどん読んでしまって、時間があっという間に過ぎてしまいました。応援してます！ (2022年10月19日 0時) (レス) @page8 id: c7673ae0d0 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - ＼(^o^)／さん» こちらこそコメントありがとうございます！もっと楽しんで貰えるよう頑張ります〜！ (2022年6月5日 13時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - malia0607ayさん» 返すの遅れてすみません！コメントありがとうございます…！夢主にコテンパンにさせます() (2022年6月5日 13時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：full.
| 作者ホームページ：http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/
作成日時：2021年1月29日 0時
