ヤキモチ ページ15
キーンコーンカーンコーン。
昼休みを告げるチャイムが鳴り、私は教室を出る。
『今日はどうしよ、また図書室にでも行くかな。』
そんな事を考えながら歩いていると
前方からアズールが歩いてくるのが見えた。
『(？、何で3年生の階に居るの？。)』
不思議に思っていると、アズールとパッチリ目が合う。
するとアズールはこちらに駆け寄ってきて
((ガシｯ))
と、腕を掴まれる。
『…え？何？』
驚いてアズールの顔を見ると、少し不機嫌そうにこちらを見ていた。
アズール「……ちょっと来てください。」
私に有無を言わせぬまま私の事を引っ張っていく。
私は訳が分からぬまま後を付いて行った。
少し歩くと、アズールは人気のない空き教室に入った。
そして扉を閉め、ｶﾁｬﾘと鍵を閉める。
『えっ、何で鍵閉めたの？』
アズール「別にいいじゃないですか。」
廊下から見えないように2人で向かい合って壁際に立つ。
アズールは私の服の袖をキュッと掴んだまま俯いていた。
『アズール君、どうしたの？』
アズール「………。」
何も答えは無い。
『おーい、アズール君？？』
アズール「………あの、」
2回目の呼び掛けにやっと応じて口を開いた。
アズール「昨日、見てしまったんです。」
『"見た"って？』
アズール「貴方と………ジェイドが……
キス………しているところ。」
アズールは今にも泣きだしそうな顔をしていた。
『そう。』
私は至って普通に相槌を返す。
アズール「凄く……気持ちよさそうでした……。」
『うん、気持ちよかったよ。』
アズール「っ………。僕には……頬にしかしてくれなかったのに。」
アズールは頬を赤くしてぷいとそっぽを向いた。
『なぁに？もしかしてヤキモチ妬いちゃった？』
アズール「……っ、はい。」
アズールは素直に頷いた。
アズール「あの人には……何処までしたんです…？」
『キスしかしてないよ。』
アズール「ジェイドは……そんなに上手でしたか？」
『ふふ、ううん。彼だいぶウブだったわ。』
アズール「なら……なら、僕じゃ、駄目ですか？」
アズールの瞳が大きく揺れる。
メガネ越しの視線がじっと私を捉えていた。
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only07(プロフ) - すっごく面白くて、夢主ちゃんが恐ろしいくらいです……！ (1月9日 19時) (
レス) @page50 id: 621931103c (このIDを非表示/違反報告)
なゆ - 初めまして、質問なんですがｱｰﾙ18のお話が、フィルターが外れていても出てきません。消してしまったのでしょうか？もし宜しければそのお話のリンクを貼って頂けるとありがたいです。よろしくお願いいたします(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎) (10月11日 9時) (レス) id: 6c72364583 (このIDを非表示/違反報告)
Seturo - 予想以上に面白くて、１話・２話といった感じに、どんどん読んでしまって、時間があっという間に過ぎてしまいました。応援してます！ (2022年10月19日 0時) (レス) @page8 id: c7673ae0d0 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - ＼(^o^)／さん» こちらこそコメントありがとうございます！もっと楽しんで貰えるよう頑張ります〜！ (2022年6月5日 13時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - malia0607ayさん» 返すの遅れてすみません！コメントありがとうございます…！夢主にコテンパンにさせます() (2022年6月5日 13時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：full.
| 作者ホームページ：http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/
作成日時：2021年1月29日 0時
