ヤンデレに好かれるので媚びへつらって生きる。【ツイステ】

いたいのとんでけ ページ25

きた。


ついに来てしまった。



月に一度の血祭りが。



『(あ"ぁ〜お腹痛い!!!)』



ナプキンはグリムに頼んでサムさんに貰ったは良いものの、まぁ腹痛は止まる訳もなく授業中も続いていた。




エース「ははっ、そんでデュースがさー」




エースには悪いのだが、痛みのせいで全然話を聞く余裕がなかった。

正直立ってるのも辛い。



『うっ』


あ、波が来た。



エース「？、どーした？」



思わずしゃがみ込んだ。
エースが心配そうに顔を覗き込んでくる。



エース「お、おい。大丈夫かよ。」



『大丈夫、ちょっとお腹痛いだけ。』



エース「あ……もしかして…？」



『うん…ご察しありがとう。』




エースが鈍感じゃなくて良かったと心底感謝する。



エース「……A、ちょっとごめんな。」


『！』




気づけばふわりと足が浮いていた。

驚いて目をぱちくりしていると、目の前にはエースの顔。



お姫様抱っこされていたのだ。




『！？、何！？』


エース「保健室、行くぞ。今日は休め。」


『えっ。いいよ。大丈夫だから！』


エース「顔も青白いし腹も痛えんだろ。ほらほら俺の前なんだから我慢しない！」


『……ありがとう、エース。』



エース「ん。」




さすがにお姫様抱っこで廊下を歩くのはそれはそれは注目が集まって恥ずかしかったが、
私的にはとても助かった。



エースも案外視線を気にする様子はなくて、本当に心配してくれていたらしい。

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