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「シャーワッ!」
しかし待てども覚悟していた痛みが来ることはなく、逆に聞き覚えのある声が降ってくる。横からハイドロポンプでぼうふうの進路をずらしたのだ。
「ルフィニ!レナも!」
「大丈夫か!!?」
「はい。私は全然。
ルフィニ、レナありがとうね」
「シャワ」
《良かったロト》
心配のあまり抱きついてきたルフィ二とレナの頭を撫でる。
あんなに不機嫌そうだったシャワーズが嬉しそうに笑っているのを見て、本当にあの二匹のトレーナーなんだなとフリードは確信していた。
「後は俺たちに任せてくれ。
リザードン出番だ!いけ!」
「ピカッチュ!」
「リザードッ!」
「フリード!」
「まずは俺たちでヤツの注意を引きつけるぞ!」
「わかった。ホゲータ!」
フリードの号令でロイも動き出す。
ルミアをファイヤーの視界から隠すように前に立ったフリードやロイ、リコを見て、なにか作戦がありそうだとレナを呼んだ。
『かえんほうしゃ!』
二匹の攻撃を軽々と躱すファイヤー。
その隙にニャオハが香りを浴びせようとするも、その事に目敏く気が付き、エアスラッシュの構えを取る。
「ルフィ二!」
技を打つ前にハイドロポンプで防いだルミアは三人の横に並ぶ。
「助かったぜ。リコ!」
フリードの声にこくりと頷いたリコはこのはを指示した。
しかし、アロマを纏わせた大量のこのはは全て翼で風を起こし防がれてしまう。それは二度目も同じだった。
「ダメ、届かない……」
「パワーが足りないか」
「どうしよっ」
「リコ!ニャオハをリザードンに乗せろ!
出来るだけ近付ける!」
「わかったっ
ニャオハに乗って!」
リコとキャップの声にニャオハは目の前に降りたったリザードンの背中を駆け上がり、頭へ登る。
「旋回しながらかえんほうしゃだ!」
「援護するぞ!かえんほうしゃ!」
自身の周りを飛び回るリザードンに気を取られたファイヤーにホゲータのかえんほうしゃがヒットした。
「よしっ動きが止まった!」
「今だリコ!」
「ニャオハ、このは!」
完全に動きは止まっていたはずが、危険を察知したのかすぐに持ち直し、翼で起こした風によって跳ね返されてしまう。
その風はリザードンやその上に乗るニャオハ、そしてホゲータを吹き飛ばすほどの威力だった。
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パティあす(プロフ) - ハノンさん» 最近1から読んでくださったんですかね?長くて大変だったと思いますが読んでくださってありがとうございます!引き続きよろしくお願いします! (3月14日 18時) (レス) id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
ハノン(プロフ) - “温もりを知らない”から読ませていただきました!細かい描写がたくさんあってとても素敵な作品ですね😭こちらの作品も見ます!無理せず頑張ってください! (3月14日 16時) (レス) @page25 id: 1f618da4ab (このIDを非表示/違反報告)
パティあす(プロフ) - もなかさん» ありがとうございます!アニメ見てない方にも楽しんでいただけるように頑張りますね! (3月7日 13時) (レス) id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
もなか - 新作、おめでとうございます!!実はアニポケは追えていないのですが...楽しく読ませて頂きます!!これからもがんばってください!!! (3月7日 10時) (レス) @page2 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パティあす | 作成日時:2024年2月20日 1時