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「怒ると手が付けられないってどうやって勝てばいいんだ」
「なんで怒ってるんだろう」
「ぅえ?」
「ん?」
「あの時ミブリムが、ガラルファイヤーを見て泣いてた。ただ怒ってるわけじゃないのかも……」
拳を震わせるロイを見ながらリコは呟く。
それはポケモンと心を通わせようとするリコだからこその疑問だった。
「怒りの奥にミブリムは何かを感じとった……
とはいえどうしたものか……」
「ホゲータがあいつに負けないくらいのかえんほうしゃを出せば……勝てるかな?」
「カブさんが教えてくれた。
バトルに勝つだけがトレーナーの道とは限らないって」
「なるほど……倒すんじゃなくて落ち着かせる方法を考えるのか」
「でもきっと水をふきかけても怒らせちゃうだけだよね。
他に良い方法ないのかな〜」
落ち着かせる。その言葉を聞いてロイの頭にまっさきに浮かんだのは先程のルフィ二の行動で。
でもそれじゃ無理だよな、と頭を悩ませていたその時、ホゲータとカイデンが木の実をめぐって喧嘩を始める。
取り合いのさなか、ニャオハの目の前に木の実が飛んでいき、それを取ろうとしたホゲータを自身の香りを飛ばし落ち着かせてみせた。
「あれ?」
その香りはカイデンの元にまで広がり、あっという間に二匹の喧嘩を収める。
『これだ!』
その様子を見ていた全員が揃って声を上げる。
ようやく見えた希望を感じ取り、レナとルフィ二は力強い目で鉱山を見ていた。
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パティあす(プロフ) - ハノンさん» 最近1から読んでくださったんですかね?長くて大変だったと思いますが読んでくださってありがとうございます!引き続きよろしくお願いします! (3月14日 18時) (レス) id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
ハノン(プロフ) - “温もりを知らない”から読ませていただきました!細かい描写がたくさんあってとても素敵な作品ですね😭こちらの作品も見ます!無理せず頑張ってください! (3月14日 16時) (レス) @page25 id: 1f618da4ab (このIDを非表示/違反報告)
パティあす(プロフ) - もなかさん» ありがとうございます!アニメ見てない方にも楽しんでいただけるように頑張りますね! (3月7日 13時) (レス) id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
もなか - 新作、おめでとうございます!!実はアニポケは追えていないのですが...楽しく読ませて頂きます!!これからもがんばってください!!! (3月7日 10時) (レス) @page2 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パティあす | 作成日時:2024年2月20日 1時