・ ページ29
フライゴンに乗って、あっという間にたどり着いたシュートスタジアム。数年ぶりのこの場所はなんだか懐かしかった。
「あっ!やっと来たねルミア!」
「マリィ!マリィも出るの?」
階段を上るとそこにはマリィが待ち構えていて、思わず駆け寄る。てっきりこの場所にいるから出場するのかと思ったけど違うらしい。静かに首を横に振っていた。
「じゃあなんでここに?」
「そんなのルミアの応援に決まっとるやろ!
キバナさんのポケッター見て電車に飛び乗ったんやけん」
「えっ!兄さんそんなことしたの」
いつの間に、と視線を送れば、これまたいつ来たのかダンデさんと話していた。
「今日こそお前に勝つ!
なんてったってルミアが居るからな!」
「楽しみだ!ルミアとはぜひ勝負してみたいと思っていてな、キバナから聞いた時に急いでエントリーしたんだ。な?」
「おう!負けないからな、ルミア!
キバナさんも!」
「げェ!お前今回ホップと組んだのかよ!」
あからさまに嫌そうな顔をする兄さんをこっそり笑いながらホップ君に挨拶する。研究者見習いである彼とはわりとよく会うからあまり懐かしさは感じなかった。
「なんか変な感じだな」
「確かに。一緒になってバトルすることはあっても対面では初めてだもんね」
「負けないからな!」
「私も!」
ぎゅっと手を握り返す。
この二人が組んで負けたところを私は見たことがない。
それこそあのユウリちゃんだって勝てていないペア。
そんな現実と過去に押しつぶされないように、私は手のひらに力を込めた。
37人がお気に入り
「ポケットモンスター」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
パティあす(プロフ) - ハノンさん» 最近1から読んでくださったんですかね?長くて大変だったと思いますが読んでくださってありがとうございます!引き続きよろしくお願いします! (3月14日 18時) (レス) id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
ハノン(プロフ) - “温もりを知らない”から読ませていただきました!細かい描写がたくさんあってとても素敵な作品ですね😭こちらの作品も見ます!無理せず頑張ってください! (3月14日 16時) (レス) @page25 id: 1f618da4ab (このIDを非表示/違反報告)
パティあす(プロフ) - もなかさん» ありがとうございます!アニメ見てない方にも楽しんでいただけるように頑張りますね! (3月7日 13時) (レス) id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
もなか - 新作、おめでとうございます!!実はアニポケは追えていないのですが...楽しく読ませて頂きます!!これからもがんばってください!!! (3月7日 10時) (レス) @page2 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:パティあす | 作成日時:2024年2月20日 1時